【詳報】「押し付ける」共同体でなく 困窮者、外国人と LVF第2回から

「アルファ世代と考える宣教の未来シリーズ」として3回シリーズで実施(オンライン)してきた、「ローザンヌ・ビジョン・フロンティア」(=LVF、日本ローザンヌ委員会主催)が2月13日で最終回を迎える(本ページ下部参照)。本記事では、昨年11月に開かれた第2回集会を振り返る。

阿見高洋さんとフランシスさん

第一回は、8月に外国語教会とITミニストリーの事例が語られた(記事→アルファ世代の教会はどうなる? 多言語とAIに向き合う 連続集会で

第二回は、11月21日に「AI時代におけるアルファ・ディアスポラ」をテーマに、「AI世界から見た日本宣教の次世代アプローチ」を阿見高洋さん(イエス・キリスト福音の群・プレイズ・コミュニティ・チャーチ[PCC]牧師)、「AI世界から見た国際家族ケア」をOM宮城宣教師で高洋さんの妻のフランシスさんが語った。

相手の自発性を大事に

2006年に前任の宣教師が開拓したPCCを阿見さんたちが引き継いだ。日英両語で礼拝を続けていたが、出会いの中で、困窮者、路上生活者支援の働きも広がった。これまで21人がアパート生活に移行し、12人が受洗した。「毎週礼拝は、ドキドキ。急に叫んでしまう人がいる。先日は、路上生活の人が礼拝に遅れてやってきたが、“良い香り”を放っていたので、急きょ窓を開けて換気するということもあった。そのような方々を含め、どれだけお互い寄り添いができるかが大事」と話す。

寄り添いで大切にしていることとして傾聴、沈黙と共感、本人の自発性、を挙げた。「牧師としては、しゃべりたい、教えたい、ということがあるが、グッと抑えて、相手がどういう気持ちか、今何を考えているのかに共感したい。自発性を尊重する『意欲支援』にも尽力する。関われば関わるほど、支援する側として、『なぜこの人は、こんな生活をしてしまうのだろう』と疑問が出てきてしまうが、そのときに支援側から押し付けるのではなく、まず相手の状態、現状を認識して受け止めたい」と勧めた。

月二回は路上生活者のための食事支援をする。毎年クリスマス会も開く。昨年は香港のシェフたちの宣教チームが来た。「支援の現場で、イエス様に従いますという魂の救いが起き、生活全体が変わるという、包括的な救い、変革を神様がもたらしてくれる。路上生活者がアパートに入るだけではなく、『ワークバンク』と呼んでいるが、様々な作業で地域貢献をすることで、いっしょに成功体験をして、就労意欲支援をさせてもらっている」

受肉という視点でも語った。「信じていることを行動で表す、言葉だけでなく、見える形で示す。私たちの教会が召されている働きの一つは『社会福祉的宣教』ではないか。社会、地域にあって、福音を包括的に様々なアクションで表していく。私たちの価値観、文化は違うが、互いに押し付けずに共に歩みたい。聖霊に聞き続けることが常にチャレンジだ。それぞれの場所、共同体で包括的な証しがなされ、ハバクク2章14節のように主の栄光が地上に広がるイメージをもっています」・・・

(次ページで、「自分の価値観を押し付けない」、「『なぜ教会には、差別する人がいないのですか』と言われ」、「失敗しても許される共同体」など、約2000字)

※第3回集会は、「『やさしい日本語』を通した行政との協力」と題して、埼玉県戸田市で地域社会における多文化共生事業を教会と市民団体の両面から進める、横山誠さん(戸田福音自由教会牧師)が発題、応答を大坂太郎さん(アッセンブリー・山手町教会牧師)が務め、小グループでのディスカッションもある。2月6日申し込み締め切り。問い合わせ先はEmail:japanlausanne(@)gmail.com  ※(@)を@に

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