熊本・大分地震を契機に超教派で活動する九州キリスト災害支援センター(九キ災)は、全国の支援団体・教会に呼びかけて5月30日に熊本地震支援会議を開催した。熊本県教役者会が共催。会場は上益城郡益城町の単立・木山キリスト教会。各地の団体などキリスト教救援関係者が集い、会堂はあふれた。
5月までに国内外から千200人以上のボランティアが九キ災を通じて活動。九キ災熊本支部の拠点となったTCC・熊本ハーベストチャーチの中村陽志牧師は「大きな団体が入れない所に入り、ニーズを聞いた。噂が噂を呼び、近隣から依頼が来るようになった。九キ災の黄色いビブスを見て、近隣の人々が挨拶をしてくれるようになった」と語った。
子どものケアについて、「くまもとスマイル」としてイベントを実施してきたが、今後も継続する。看護チームは現場からニーズを聞き、信頼された。リーダーの看護師が熊本に移住して支援を続ける。
地域支援とともに、被害を受けたり疲弊する教会、牧師、教会員への支援が話された。5月には牧師リトリートが開催された。各教会に必要を聞き取る作業を進める。
大分支部の永井匡一牧師(アライアンス大分キリスト教会)は、大分の教会と協力して阿蘇地域を支援した。大分で被災した教会は各教団の支援を受けているが、活動においては、協力関係ができ、イベント開催を計画している。
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熊本地震支援会議に先立ち、同日午前中には熊本市北区の単立・植木キリスト教会で九キ災運営委員会が開かれた。九キ災代表の横田法路牧師(日本イエス・油山シャロームチャペル)は、奨励で「キリストにある教会が1つにされている」と支援活動を感謝し、ガラテヤ6章5節から「互いの重荷を負い合うべき」と勧めた。
6月からは植木キリスト教会が熊本支部の拠点となり、7〜8月の休暇時期の支援に備える。熊本ハーベストチャーチの中村牧師は「実は私たちの教会堂や教会員も被災しており、植木キリスト教会が拠点を受け入れてくださり、負担が軽くなり、教会の今後を考えられる」と感謝した。植木キリスト教会は無牧で、教会員は3人。「教会が少しでも神様の役に立つよう祈っていた。神様に守られ皆さんがよい働きをされるように」と教会員は語った。同教会で定期的に説教奉仕をしている渡辺英治牧師(JECA・久留米聖書教会)は、「近隣にも教会が活動していることが知られる。無牧の教会に重荷を持つ人が起こされれば。信徒が増えて、教会に活気が出ることを期待しています」と話した。
中村牧師は「今までノープランで支援が広がった。今後も予想できないが、目下8月までは予定はある。1〜2年支援活動が続くとなれば別の拠点が必要」と言う。 「復興には時間がかかる。今は協力していてもやがて立場の違いが出て来ると思う。それを超えて地域の復興と宣教のために一致できるように」と祈り求めた。討議の中では被災した牧師、教会のケアについても話された。
福岡では24日に「祈りとチャリティーコンサート」を開催予定だ。今後も各地で支援イベントが企画されれば、九キ災のスタッフを派遣し、報告が可能だという。
【高橋良知】

