
東京オリンピック・パラリンピックが新型コロナウイルスの感染状況によって開催されるかどうか不透明な中、今年も「キックオフ大会2021」(日本国際スポーツ・パートナーシップ〔JiSP〕主催)が2月15、16日、「チームとして歩もう~Ready Set Go~」をテーマにオンラインで開催。16日午後は、スポーツ宣教のマーティ・ウッズさん「チームビルディング」、恵泉キリスト教会みどりのチャペル・スポーツ宣教師のミリアム・メンデス・ハイシさんの「チームリーディング」のセッションを受けて、各地域に分かれてディスカッションした。
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最初に、JiSPオリンピック・パラリンピック担当の池田恵賜氏(JECA・本郷台キリスト教会牧師)が、2回のセッションの概要を説明。「マーティさんは、形成期、混乱期、統一期、機能期、散会期と、チームの形成段階を示してくれた。今、私たちのチームがどの段階にあるのか確認したい。ミリアムさんは、より深く、より広く、より長くと、三つの次元で成長するように示してくれた。私たちがより成長するためにどこに向かえばいいのか、何をしたらいいのか話し合ってほしい」
その後、地域ごとに分かれてグループディスカッションをし、話し合った結果を、グループの代表が発表した。
茨城地区では、「茨城でのスポーツミニストリーは、基本的には恵泉キリスト教会つくばグレースチャペルが中心となって進められている。今、茨城YMCAとの連携の可能性を探っている。そこに今後のスポーツ宣教の可能性を考えている。また昨年、茨城の先生方と話し合う機会があり、5、6月にミニフェスティバルを行うことを考えている。今のところ6教会ほどが賛同している」。
石川地区では「今、主要な賛同教会が四つあり、それぞれの教会で小さなミニフェスティバルを4回行うことになっているが、コロナの状況でどうなるか分からない。ただ、奉仕を担う教会内でもまだスポーツミニストリーが浸透していない状況で、その点を浸透させていくことが第一だ」。
新潟地区では「今のところスポーツミニストリーをそんなに広くしておらず、これからいろんな教会を開拓していかなければいけない段階。徐々にネットワークづくりができていければと思っている」。
愛知地区では「名東地区は何十年も行われている牧師会があり、20教会ほどが参加。若い先生方も多く、そこでフェスティバルへの参加を呼びかけたところ、8人ほどが応答してくださった。愛知は混乱期を越え親密な人間関係がある」。
岩手地区では、「最初の形成期の段階にある。クリスチャン人口の少ない沿岸地域でやっていくには、やはり教会内の一致、地域との一致を考えていかなといけない。だから、山登り、海遊びをしながら牧師・宣教師同士とその家族が一致していくことを考えた。また、より長く続けることで、次世代を育てていこうという話をした」。
東京地区では「教会数は多いが、ネットワークにしても、教会間の交流にしても、一緒にやるのが難しい。とにかくみんなが参加できるよう、例えば月1回集まると決めて、聖書を中心に分かち合う時を持つ。より広くという点では、教会の外に出て行って、家庭や地域で活動していく。継続的にできるようにと思っている」。
大阪地区では、「関西にはスポーツミニストリーに重荷を持ち、長く関わっている教会がある。先生方もゆるやかにつながっている。教会間のつながり、一致を深め、一緒に何かできるような、継続性のあるスポーツミニストリーを関西で作って行けたらと願っている」。
静岡地区では、「遠州地区と呼ばれる地域を中心に活動。牧師会がベースなので、かなり機能している。今年もフェスティバルを予定しており、オリンピックシーズンが過ぎても、年に1、2回定期的に行っていきたい。そうする中で、十代、二十代の若者を巻き込んで、彼らにリーダーシップを任せていく形を目指していきたい」。そのほか、千葉地区、神奈川地区、競技者やスポーツ関係者のグループ「インスポーツ」からも発表があった。
池田氏は「オリンピックの状況を見ると、日本にいる牧師、宣教師がこの働きを担う部分が大きい。イエス様によってワンチームとなり、仕えていきましょう」と結んだ。(終わり) 【中田 朗】
