多文化の教会の神学的土台とは「BLESS JAPAN × JEA 宣教フォーラム2025」開催

外国語教会とつながり促進

篠原氏

 日本に在住する外国人クリスチャンは、日本人クリスチャンと同数に及ぶとも言われるが、連携が十分ではなかった。日本にある外国語教会と既存の教会のつながりを励ますBless Japanと日本福音同盟(JEA)宣教委員会が共催し、「BLESS JAPAN×JEA宣教フォーラム2025」を実現。9月22、23日に東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで開催した。テーマは「日本で、母国語で礼拝を捧げている教会(Ethnic Church)との宣教協力」

日英を中心に、様々な言語やスタイルで賛美。円内は篠原氏


 JEA各委員会や日本伝道会議各プロジェクト、また宣教団体などによる分科会では、宣教ツールや難民問題、異文化理解、外国語教会と日本の教会の協力について語り合った。各国語教会による賛美、証し、祈祷課題共有があり、相互交流・宣教協力が目指された。各団体によるブース出展も賑わった。


 篠原基章さん(東京基督教大学[TCU]学長)が詩篇22篇27節からメッセージし、日本の教会と在日外国人教会(ディアスポラ教会)の共通の宣教のビジョンと積極的な協力関係を構築するための多文化の教会について神学的土台を確認した。「自分たちの文化の中で礼拝し、宣教するだけでいいのか。Bless Japanを導いた一人、ホセ・アリンソッド牧師は、『たくさんの教会が日本にあるのではない。一つの教会があるだけ』と言った・・・

『教会全体は地域教会以上のもの』(エドモンド・クラウニー)とも言う。これは教会の公同性を指している」と語った。

(次ページで日本の教会の傾向、宣教の共通ビジョンについて)