「セミナーでは毎回、子どもたち、被差別少数者の声を聴くことにより、自らの偏見、制度上の不条理に気づかされてきました」
人権教育のあり方を探求し、励まし合う「全国キリスト教学校人権教育セミナー」がカトリック麹町聖イグナチオ教会信徒会館で、8月11日から12日にかけて開催された。
第36回目を迎えた今年、排外政策や平和学習に関する危機感が高まる中、掲げたテーマは「『好き/嫌い』だけで決めていいの!?〜排外と分断の時代に尊厳を〜」。全国から教職員、学生、個人参加者ら講師含め100人もの参加者が集い、共に学びの時をもった。

『お花畑』のほうが、焼け野原よりいい 中野晃一さんが講演
1日目には中野晃一さん(上智大学国際教養学部教授)が「若い人たちに届けられるか 愛と尊厳と平和のメッセージ」と題して講演を行った。
「私からすれば歴史的な転換点にある」とし、「今日語りたいことの一つは、日本と中国が二度と再び戦争してはいけないということ」と述べた。戦争になる前には経済戦争と情報戦があるとし、中国ヘイトが常態化している国は日本だけだと指摘。「情報戦、経済戦はもうすでに始まっていて、気をつけないと本当の戦争がすぐそこまで来ている。そのために色々な法律が作られているにも関わらず、それが共有されていないという現実がある」と語った。世界情勢や国内政治を概観しつつ、「『抑止力のため』と言いながら、結果的に軍拡競争をしている現実がある。本来は、共通の不安の種を取り除くことを安全保障政策と呼ぶ。つまりは平和外交」と述べ、「お互い弱さがあって、恥ずかしさがある、そして間違いも犯す人間として話し合うということをやること、そのために努力をすること。それを諦めない」と続けた。 そのうえで、「絶対的な平和主義を語って今一つの反応がある時に、どのように伝えることができるか」について参加者からの関心や質問が集まった。
(次ページ [下部ボタンから]で、どのように伝えることができるか、各種声明・分科会など 約1300字)
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