
「戦争」と「天皇」について、古代オリエント研究の知見と、アジアの研究者との交流から見えた課題が語られた。日本福音同盟社会委員会は、戦後80年連続オンライン講演会を10月3日に開催した。
旧約聖書学者の津村俊夫氏(聖書神学舎・聖書学研究所所長)が「戦後80年-二度の大嘗祭を経た日本における宣教-」と題して語った。
前半では「戦争」について、アジアの人々との出会いを通じて知った加害の歴史について話した。今年の戦後80年報道を振り返り、「日本が被害者だという視点が目立った。加害の責任を忘れないでいたい。なにより、事実を知るべき。そうでないと何を謝るべきかわからない」と述べた。
米国留学時は、10歳以上年上の韓国の留学生が、植民支配を一言もいわず、ただ親切に声掛けをして、食事に招いて、学びを励ましてくれた。後に歴史を知ることで、そのことの重みを知ることになった。
(次ページで、アジアの研究者との交流からの気づき、大嘗祭、天皇制と古代オリエントの宗教との比較、聖書的な神理解、などについて、約1100字)
