失望の底の私を神様は刺繍で“つなぎ留めた” 刺繍作家・平野ほざなさん

アトリエにて、平野さん

 「ステッチ(縫い目)一つひとつの中に神様の愛を込めて、手に取った時にそれが伝わればいいな、という思いで、大切に梱包(こんぽう)してお送りしています」
 アトリエ「towelket tokyo」を開く、デザイナーの平野ほざなさん。刺繍(ししゅう)をはじめとしたハンドメイド作品を手掛ける。「刺繍を通して神様のことを伝えたい」という思いで活動し、その作品は多くのクリスチャンではない人の手にも渡っている。

被造物の美しさを、刺繍で証しする

 ぶどう、麦、オリーブなど、聖書で馴染み深い植物。花や虫の緻密な紋様……平野さんの作品には、創造のわざへの賛美があふれている。
 「人間の力では創造できない完璧な美しさ、自然発生したとは思えない完璧なデザインを見た時に、『神様は絶対にいる』と感じるんです。私たち一人ひとりも、完璧なこの世界を創った神様による、一つひとつの傑作品なんだ、みんなが一人ひとり愛されているんだ、というメッセージを皆さんに届けたくて、それを刺繍で表現して発信しています」
 小さな作品も一日がかり。大きな作品には何週間もかける。「パターンを引いたり、ミシンをかけたり、いろいろ工程の種類があるし、インスタグラムを更新したり、通販のお客様に対応したり、たくさんやることがあるので、飽きないです」

聖書で馴染み深い植物を作品に用いる

刺繍以外の全てを失って、神様に出会った

 「ほざな」の名前から分かる通り、クリスチャンホームに生まれたが、自身の救いの経験は、近年のことだった。「実は小さい頃から、家庭環境がそこまで良いものではなく、教会に親しんで大きくなるということもありませんでした」
 家族から得られなかった愛を他の人に求めたが、その人も急にいなくなった。「人間はいつか裏切るから、今度はお金を信じてみよう」と思い仕事に打ち込むも、頑張りすぎて体を壊し、心を病んだ。会社を辞めなければならなくなり、家に引きこもった。
 「人間もお金も、自分を満たしてくれるものは結局ない」ということに気付き、しかしそれ以外に頼るものを知らず、至った思いは「人生を終わりにしたい」だった・・・

(次ページ[下部ボタンから]で、ほざなさんの救い、刺繍作家の道、など)

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