熊本地震5か月へ「支援はまだまだ必要」 地元と信頼関係築いている 九州キリスト災害支援センター 門野肇(熊本いずみ教会牧師)

4月16日に熊本地震が起きてから、早くも5か月が経とうとしてます。
震災後、プロテスタント教会の教団・教派を超えて結成され、熊本の被災地に仕えてきた九州キリスト災害支援センター(九キ災、横田法路代表)の働きも、被災地の状況やニーズの変化に伴い、働きの内容に変化が表れてきました。 ただ、イエス・キリストが弟子たちの足を洗われた「仕える心」で、「言葉ではなく、行いをもって福音を語ろう」という方針のもとに、奉仕を続けております。

 教会の再建

九キ災の柱の一つは、熊本にある地元教会の実際的な支援です。全国から九キ災本部に寄せられた支援金は、約80教会を訪問し、お見舞金・信徒の被災支援としてお送りさせていただきました。これからも継続できればと思います。
教会再建の一助として、「被災地における教会形成セミナー(大友幸一牧師)」「子どもケアセミナー(ワールドビジョン・Sola)」「傾聴セミナー(ヒューレット牧師・郭ヘレン牧師)」「地元牧師のためのセルフケアセミナー(永井敏夫牧師・ヒューレット牧師・佐藤彰牧師)」などのセミナーを開催しました。
全国そして海外から熊本に訪れてくださる兄弟姉妹の方々に熊本の牧師一同大変感謝をしております。感謝の心で、ベースでの朝の分かち合いの時、地元の牧師が参加し、ボランティアに向けた御言葉の取り次ぐ時間を持っています。
地元の教会やボランティアの地道な広報活動(ビラまき・訪問)により、九キ災の働きと実績が地元の人々に認知され、今では住民の側から依頼の声が上がるように変わってきました。

「子どもスマイル」

「益城がんばるモン会議」などの情報共有会議への継続的な参加により、地元のボランティアの中にも認知され、仮設への引っ越し、瓦礫の撤去、家の片付け、スイカ農家の手伝い、倉庫の整理など協力・信頼関係が築かれ、何処に行っても九キ災がいる状況、頼りにされる状態になっています。
これから九キ災の継続的な活動の一つとしていきたいと考えているのが、地元の人々との信頼関係を土台にした、子ども支援活動「くまもとスマイル」です。被災地の子どもたちに笑顔をプレゼントしたいという願いのもとに立ち上げられました。
周りを見渡すと、倒壊した建物や慌ただしく働く親や大人たちの姿があり、心落ち着かない子たちがまだまだいます。ただ、夏休みになり、少しホッとしたところもあります。そんな子どもたち、親たちが日常から離れて、心を解放して、癒されてほしいと願っていました。
夏休みには、①「世界一楽しいサイエンスフェスタ(ガリレオ工房・クラッシュジャパン・大津キリスト教会)」②「親子でびっくり!上天草バスツアー(ワールドビジョン・東大阪ロータリークラブ)」③「ソフトバンクホークス・サファテ投手野球教室(本郷台キリスト教会)」などを開催しました。
熊本市内のみならず、益城町、南阿蘇・大津町と幅広い地域から親子が集まりました。①で、子どもたちが科学実験・工作に熱心に取り組む姿は、親たちに安心を与え、②では、上天草市長や地元小学生、有名スペシャルゲストに親子が一緒に励まされ、また水族館での魚たちとの触れ合いに癒されました。③は、プロの実際指導に、震災後練習があまりできなかった野球少年少女を力づけ、また、サファテ投手による恵みの証しの時間も持たれました。地元のボランティアたちや九州ルーテル学院高等部の学生たちの協力を得て行なわれ、非常に熱心に奉仕してくださいました。

継続した支援

震災後、現在に至るまで、890件を超える教団、教会、個人の支援献金が集まり、被災地の教会、信徒のお見舞い金や、またはボランティアの運営・活動において用いられております。皆様のキリストの愛による支援に感謝いたします。 しかし、被災地の回復はあるものの、まだまだ、支援活動の継続が必要です。九キ災としては、続けて人的、経済的な支援をお願いいたします。