「第32回信州夏期宣教講座」講演Ⅱでは、児玉智継氏(JECA・布佐キリスト教会牧師)が「戦後80年を迎えて~40代牧師が考えていること、考えてきたこと」と題して講演した。
牧師になって14年という児玉氏は、「神学生時代は社会的(政治的)な問題についてほとんど興味や関心がなかった。卒業後、日本福音キリスト教会連合(JECA)やJEA(日本福音同盟)の社会委員会での奉仕をきっかけに学び始めるようになった。責任をもって語れるのは10年ほど」と前置きをし、①戦後70年に─私は賛成だが総意をという視点を問う、②日本宣教の課題としての天皇制、③山上の説教を平和のための責任倫理として読む、の三つの点から語った。

①については、戦後70年の節目にJECA全国社会委員会メンバーの一人として「2016宣言(戦後70年声明)」を出すことを提案したことを語った。
(次ページで、宣言作成時の葛藤、日本宣教の課題としての天皇制、山上の説教を平和のための責任倫理として読む、など約2500字)
