館山・熊本からコロナ禍での被災地支援報告 リスク抑え防災・支援活動の展開を オンラインで防災フェス 町田防災ネットワーク

大規模災害発生時に町田市内のキリスト教会・諸団体がそれぞれ与えられているリソースを活用し、共にコミュニティーに奉仕するためのネットワーク「町田防災ネットワーク」(山尾研一代表)は、防災について考え、メンバーの交流を深めようと、毎年秋に防災フェスタを開催している。第6回目となる今年は、コロナ禍の中、町田聖書教会(東京・町田市木曽東)の会場からYoutube配信という形で10月25日に開催。会場とオンライン合わせて約65人が参加した。

サルーキ=ライブ
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第一部はゴスペルロックバンド「サルーキ=」のライブ。身振り手振りを入れてオリジナル曲を熱唱すると、参加者も手拍子で盛り上がり、会場は一つに。クリスチャンとゴスペルシンガー有志らによる復興支援プロジェクト「Pray for All Japan」のテーマソング「わたしを守る方」を参加者一同で歌った。
第二部は池田恵美子氏(NPO法人安房文化遺産フォーラム事務局長)が「2019年度台風被害の千葉・館山支援と1年後の今」、市來雅伸氏(NPO法人九州キリスト災害支援センター〔九キ災〕本部長)が「九州豪雨災害~コロナ禍における支援活動(人吉・大牟田)」と題して、ビデオで報告した。
池田氏は、台風被害の大きかった布良地区から報告。「昨年9月、台風15号が館山、南房総地域に被害を与えた。高齢化、過疎化が進む布良の集落は、約8割の家が被害を受け、その多くは屋根瓦が割れたり壊れて雨漏りがした。また、台風19、20号も連続し豪雨が続いたためにどんどん被害が大きくなった。私たちの事務所も被害を受け途方に暮れる中、各地を回りながら写真を撮って、SNSで発信し、被害状況を知らせる活動をしてきた」
そうした中、婦人保護施設「かにた婦人の村」の紹介で、キリスト教支援団体のオペレーション・ブレッシング・ジャパン、CWS Japan、クラッシュ・ジャパン、キリスト教会・広島災害対策室など様々なキリスト教団体とつながり、「民間のボランティアセンターをつくろうと、安房フォーラム支援隊と命名されたボランティアチームが結成された」。
館山・布良地区からレポートする池田さん

安房文化遺産フォーラムは、安房地域の戦争遺跡を中心とした平和学習ツアーを行っている。だが、台風災害以降は「ほとんどなくなり、さらにコロナになって通常の業務がなくなってしまった」と嘆く。「リモートワークなど今、新しい生活を模索中だ。若者が館山に移住してもらい、一緒に地域社会を盛り上げていけたらと願っている」と語った。
市來さんは、今年7月の九州南部豪雨で浸水被害に遭った熊本県人吉市の支援活動(11月1日号で詳細)、福岡県大牟田市の支援について報告。大牟田市では「バプ連盟・有明キリスト教会(田中文人牧師)が地域のために何かしたいと始めた働きで、そこに九キ災も加わらせていただいた。大牟田のほうは室内に泥が入っておらず、見た目はきれいだが、キッチンがなくて調理ができなかったりする。だから大牟田では物資の配布に加え、炊き出しのニーズがある」
炊き出しも、有明キリスト教会、九キ災、地元の調理団体「キッチン有明」の連携でしているという。「高齢者の多い地域で毎月火・金曜日に200食ははける。有明キリスト教会の牧師夫人が民生委員をしており、地域とのつながりがあったことが支援活動の展開につながっていると感じている」
最後に「感染症にさらされている時は、防災・支援活動はできないのか。どのようにリスクを最小限に抑え、防災・支援活動を展開することを考えるべきではないか。広域ネットワークと「つながる地域ネットワークの働きが重要だ。それぞれの賜物を生かして活動をしよう」と結んだ。
その他、災害支援にあたったボランティア、町田市内で新会堂建設に取り組む新生連合・町田クリスチャンセンターの杉本玲子教育牧師、日キ教団・原町田教会の宮島牧人牧師が証しをした。【中田 朗】