「社会保険労務士」は何をする人? と聞かれることがあり、税理士は税務の専門家、社会保険労務士は働く人の専門家と答えています。クリスチャン新聞の読者は、牧師や役員のように社会経験を積んだ50歳前後の方が多いと予想します。そこで、今回から3回にわたって定年後の働き方、「再雇用」、「再就職」、「起業」について、私自身の体験も含めて書きます。
再雇用とは
現在、企業は何歳まで従業員を雇用しなければならないか知っていますか? 答えは65歳です。①定年を65歳にする。②定年を廃止する。③65歳までの継続雇用を実施する、のどれかの選択、何らかの方法で、希望者には65歳まで雇用することが法律で義務づけられているのです。
多くの企業で採用されているのは、③の65歳までの継続雇用です。定年を60歳と定め、定年時に退職金を払い退職、その後、現役時代と異なる新しい条件で再雇用する。一般的には、給与は6割程度、60歳から65歳まで、1年契約の更新をくり返すことが多いです。
再雇用のメリット
最大のメリットは、毎月の給与が保障されることです。
(次ページでメリットの内容、デメリット、など)
