第2回町田防災フェスタで中村陽志氏講演 ふたりはひとりよりまさっている 救急救命訓練、防災キャンドル作りも

東京・町田市内にある教会の牧師、信徒たちが防災の観点で定期的に集まり、祈り備える「町田防災ネットワーク」(山尾研一代表)は、「第2回町田防災フェスタ」を2月12日、町田市木曽東の町田聖書教会で開催。前回(15年10月)は野外だったが、今回は屋内で行った。今回は隣り町の神奈川県相模原市の相模原牧師会・外部支援グループ「ミッションみちのく」(阿部信夫代表)との共催で開いた。DSC_0051
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第1部では、町田消防署忠生出張所職員による救急救命訓練が行われ、参加者は心肺停止で倒れた人を想定し、声かけをしたり誰かに助けを求めたり、AED(自動体外式除細動器)を取り付けるなどの手順の指導を受けた。並行して教会の1階では、親子で作る防災キャンドルのコーナーが設けられ、キャンドル作家の丹裕子氏からキャンドル作りを教わる子どもたちの熱心な姿が見られた。
第2部では、被災地に頻繁に足を運び、歌で傷ついた被災者に寄り添い、励まし、力づけてきたゴスペルシンガーの横山大輔、神山みさ、竹下静がオリジナル曲や賛美歌を熱唱した。
続いて、中村陽志氏(九州キリスト災害支援センター熊本支部ディレクター、熊本ハーベストチャーチ牧師)が「痛みの中にいる人々に寄り添う」と題して、伝道者の書4章9〜12節から講演。「ひとりなら打ち負かされるような状況になっても、ふたりなら立ち向かえる。『三つ撚りの糸』(12節)として教会間でつながれているなら、どんな状況に立たされようとも、あの使徒行伝の教会のように私たちは立ち向かうことができる。これがネットワークの強さではないか」と話した。DSC_0088
中村氏は、昨年の熊本地震で被災。震災直後は車の中で寝泊まりしたり、ブルーシートを敷き、その上に布団を敷いて寝た。4日後に福岡県の横田法路牧師から「先生、ぜひ福岡に来てください。熊本と大分の教会のサポートづくりをしましょう」との連絡が入り、油山シャロームチャペルへ。その日から九州キリスト災害支援センター(九キ災)が発足した。この九キ災を通じて、「これまで5千600人ものボランティアが来て下さった」と中村氏は感謝する。「この10か月間、いろんな団体、教会の方たちが、九キ災を窓口にいろんな働きとつなげてくれた。私たちは無知だったけれども、いろんな超教派団体の方々が、牧師のケアや子どものケア、ボランティアチームの派遣など初期の段階でその強みを発揮してくださり、一緒に災害支援にあたることができたのは、このネットワークの大きな成果だったと思う。今はいろいろな所から集められた有給のスタッフ7人が、益城町の支援の働きを継続してくださっている」町田防災フェスタ1
この九キ災や防災ネットワークの働きは、まさに「ふたりはひとりよりもまさっている」(9節)を意味していると言う。「地震災害は突然やってくる。でも、私たちが常日頃から持っている関係が、震災時にどれだけ役に立つことか。九キ災も前々から超教派の働きをしていた先生方によって生まれ、私たちを助けてくださった。このように、ひとりよりふたりがまさっている。どちらかが倒れた時、ひとりがその仲間を助け起こす。このネットワークの働きはそれを意味している」
「このネットワークの強みは、その中心にイエス・キリストがおられることだ」とも強調。「この私たちの三つ撚りの糸は簡単には切れない。災害の備えのために集められてはいるが、このネットワークの中心にはイエス様がおられる。そのことを意識しながら、町田防災ネットの働きがなお神様に祝福されるよう祈っています」
「熊本での必要はまだまだいっぱいある。もっとボランティアを送ってほしい」とも呼びかけた。
町田防災フェスタ2