新連載<見上げる空>[1]空を見上げて--母の涙と子の笑顔 記・米内宏明
黒褐色の泥土。夜は漆黒の闇。でも晴れた朝にはまぶしいほどに澄み切った青い空が広がっていた。今も印象深く私の目に焼き付いている被災地の光景である。そこでの出会い…
黒褐色の泥土。夜は漆黒の闇。でも晴れた朝にはまぶしいほどに澄み切った青い空が広がっていた。今も印象深く私の目に焼き付いている被災地の光景である。そこでの出会い…
クリスチャン大学生たちのボランティアを受け入れて、震災後のがれき撤去や炊き出し等をしていた4月頃のことだった。休憩していた彼らの背中越しに、一人の男性が吐き捨…
震災の翌週からボランティアとして活動していた私たちは、津波で泥だらけになった家屋の中から、貴重品を探し出す作業をしていた。そのためには壊れた家財や畳を家の外へ…
震災のあった翌月の4月に現地へ入った私たちのチームは、受難週を現地の教会の皆さんと一緒に過ごしたいと考えていた。なんとか次の一歩を踏み出そうという動きが人々に…
「“福音”と言うほどのこともない」。人づてに聞いたこの言葉は、私を大きく揺さぶった。 これは福音の定義付けの話ではない。クリスチャンたちがしていることが、…
東日本大震災で津波の被害に遭い、4千人もの死者を出した宮城県石巻市。市内には家が全部津波で流され、今も仮設住宅での生活を送る人や、大切な家族を失った人などが…
震災からまだ数えるほども月日が経っていないころ、それはスイスから届いた手紙だった。「あなたがたは自分たちのしていることが、あまりにも小さく、何もなし得ていな…
芝がきれいに整えられた公園がある。そこは、北国に春の訪れを知らせる小さな花が咲き、初夏を迎える頃には新緑が目にまぶしい。この公園で芝を刈る仕事をしている人がい…
あの地震が起こった時間、卒業式を終えた中学3年生の彼女は、母親と祖母と家にいた。ここまで津波は来ないだろうと考えられていたその地域を、7メートルを超す津波が襲…
ボランティアとして外から入った私たちにとって、その活動の初期にもっとも重要だったのは「信頼できる仲間」であった。幸い、私たちが最初に合流した他グループのボラン…