1月29日号落ち穂
「…地獄谷に着くと、今回は前よりももっと拷問をゆっくりして苦しめるために柄杓が用意された。男女の区別なく裸にされ縄で縛られた。岩に坐らせたり横たえさせて煮え…
落ち穂
1月22日号落ち穂
「死ぬか気が違ふか、夫でなければ宗教に入るか。僕の前途には此三つのものしかない」。明治の文豪・夏目漱石の小説「行人」の中に出てくる１節。漱石は、この作品の中…
1月1,８日号落ち穂
１９８９年６月４日、北京で天安門事件が起こった。多くの若者が弾圧されたその日、日本に留学していた元中国女子紅衛兵は、共産党を離党してキリストに従う決心をした。…
12月18,25日号落ち穂
今から400年近くも前の話になる。１６３３（寛永10）年10月18日、長崎で逮捕されたステヴァン・フェレイラ神父が棄教した。相次ぐ拷問に耐えかねた末の悲劇で…
12月4日号落ち穂
十字架の上に赤旗がへんぽんと翻っている―なんとも奇妙な映像がネットの外信で送られてきた。中国の江西省の都市・波陽にある三自愛国教会の会堂の風景だ。赤旗は、も…
11月27日号落ち穂
先日、茨木市の山奥、千提寺にあるキリシタン遺物史料館を訪れた。目的は、この地の旧家から大正８年（１９１９年）に発見されたフランシスコ・ザビエル像の絵画の由来…
11月20日号落ち穂
先ごろ100歳で逝去した三笠宮崇仁親王の、事実を何よりも大切にすることを貫いた生き方が改めて注目された。古代オリエント歴史学者として聖書の世界にも造詣が深か…
落ち穂 昭和天皇の弟君である三笠宮殿下逝去の報を受け、昭和という時代の完全な終焉の姿を実感した。戦前より、日本の侵略を批難、戦後、紀元節の復活に反対、神話教育を否定する大胆な行動に出られたことでも知られていた
昭和天皇の弟君である三笠宮殿下逝去の報を受け、昭和という時代の完全な終焉の姿を実感した。戦前より、日本の侵略を批難、戦後、紀元節の復活に反対、神話教育を否定す…
11月6日号落ち穂
今年のノーベル文学賞にアメリカの歌手・ボブ・ディランが選ばれ、話題となっている。「風に吹かれて」などの名曲は、60年代、日本で学園闘争の嵐が吹き荒れている頃…
10月30日号落ち穂
「福音宣伝の尊き使命を受けながら、この地に落ちんとする人々の心霊を清むることができぬのは、誠にわが至らぬ処で、神様に対して済まぬ次第である。願わくば、万能の…