【3人に聞く】④ 「解散命令」と信仰 キリスト教会は どう受け止めるべきか

根田恵多(福井県立大学准教授・憲法学) 「解散命令」は宗教法人法に定められた制度で、宗教法人が「法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為」をした場合に、裁判所が解散を命じることができるというものである。解散が確定すると、宗教法人格が消滅し、財産を清算する手続に入る。裁判所の選んだ「清算人」が財産を管理し、被害者への損害賠償などの債務があれば、法人の所有していた財産を処分して弁済にあてることになる。 今回、東京地裁が旧統一協会にこの解散命令を下したことには、一定の意義がある。 一つは、霊感商法などの違法行為による被害の重大さを裁判所が認めたことである、、、、、