MAGA – クリスチャン新聞

銃撃で命を落とした、米国の政治保守派運動家チャーリー・カーク氏の追悼式が21日日曜午前礼拝の時間帯にスタジアムで開かれた。家族、クリスチャン・アーティスト、牧師、トランプ大統領をはじめとした政権要人らがステージに立ち、福音も語られれば、政治的立場も主張された。信仰の招きに続いて国歌斉唱があった。本紙提携の米国誌「クリスチャニティトゥデイ」が22日その模様を伝えた。以下翻訳。 チャーリー・カークの5時間にわたる追悼式は福音と政治が混合 エミリー・ベルツ エリカ・カークは夫の殺人犯を許し、クリス・トムリンのようなクリスチャンスターが礼拝を主導し、MAGAの有力者や牧師たちはイエスと保守主義について語った。 エリカ・カーク氏は、2025年9月21日、アリゾナ州グレンデールのステートファームスタジアムで行われた夫で政治活動家チャーリー・カーク氏の追悼式で演説した。写真：ジョー・レードル/ゲッティイメージズ アリゾナ州グレンデールのスタジアムで、満員の観客の前で、クリスチャンで保守派活動家のチャーリー・カークの追悼式が行われ、エリカ・カーク氏は涙ながらに、9月10日に夫を射殺した犯人を許した。 「私は彼を許します。なぜなら、それはキリストの行いであり、チャーリーならきっとそうするだろうと思ったからです」と彼女は言った。「憎しみへの答えは憎しみではありません。福音から私たちが知る答えは愛であり、常に愛です。敵への愛、そして私たちを迫害する者への愛です」 エリカ氏は、夫が「アメリカの家族を蘇らせ」、そして「西部の迷える若者たち、つまり方向性を見失った若者たちを救いたかった。…自分の命を奪った彼のような若者を」と願っていたと語った。彼女は夫に代わってターニングポイントUSA（TPUSA）のCEOに就任する。 ドナルド・トランプ大統領はエリカ氏の演説に続いて演説し、チャーリー・カーク氏は「敵を憎んでいたわけではない。彼は敵にとって最善のことを願っていた」と述べた。 「チャーリーと意見が合わなかったのはそこだ。私は反対者が大嫌いだし、彼らの幸せなんて望んでいない」と彼は言った・・・ （次ページで登壇者たちの発言や式の模様、約2100字） 「エリカ氏が私やチーム全員に話を聞いてくれれば、もしかしたらそれは間違っていると納得させられるかもしれない。でも、私は反対者に我慢できないんだ」 地元警察は、人があふれ出た2か所を含め、約10万人が集まったと推定した。これは米国史上最大規模の追悼式の一つとなった。さらに数百万人がライブ配信で視聴した。トランプ大統領とエリカ氏が演説に登場した際も含め、花火が何度も打ち上げられた。式典はほぼ5時間続いた。 カーク氏の追悼式では、福音宣教とTPUSA（若い保守派を巻き込み、2024年の大統領選でトランプ氏の勝利を確実なものにした草の根ネットワーク）の宣伝が行われた。TPUSAのロゴは、式典中ずっとステージの背景に輝いていた。 イベント招待状には、参加者全員に赤、白、青の「日曜日の正装」を着るよう指示されており、追悼式は多くの教会が礼拝を行っていた日曜午前11時にアリゾナで行われた。 礼拝には音楽が織り交ぜられ、バグパイプ奏者が「アメイジング・グレイス」を演奏し、クリスチャン音楽界のスター、カリ・ジョーブ・カーンズとコーディ・カーンズがヒット賛美歌「ザ・ブレッシング」をリードし、リー・グリーンウッドが「ゴッド・ブレス・ザ・USA」を歌った。クリス・トムリンが礼拝をリードし、スターのフィル・ウィッカムとブランドン・レイクと共に「ホーリー・フォーエバー」と「ハウ・グレート・イズ・アワー・ゴッド」を歌った。 家族の返礼品には、カーク氏の娘が「主我を愛す」を歌っている録音が含まれていた。 ここで、牧師のスピーチ、ターニングポイントのリーダーのスピーチ、有名なポッドキャスターのスピーチ、そしてトランプ大統領の主要顧問のスピーチの計4つを簡単に紹介しよう。 チャーリー・カークの牧師、ロブ・マッコイ牧師は、カリフォルニア出身で長年カルバリー・チャペルの牧師を務めており、福音のメッセージとして「義人はいない。一人もいない」と語った。キリストが十字架上で死ぬために来られたことについて話した。「主はあなたを愛し、あなたを救うことを望んでおられます。…チャーリーは政治をイエスに至る入り口と見ていました。もしあなたたち全員が自由の流れに乗れば、その源泉、つまり主に至ることができると彼は知っていました」 マッコイ氏は講壇への招きを導き、イエスを信じたいと願う人々に立ち上がるよう促した。彼はスクリーン上のQRコードを指さし、新しい信者たちが自分の情報を共有すれば、主催者が「聖書を信じる教会にあなた方を導く」ことができると呼びかけた。続いて国歌斉唱と「U・S・A！」のチャントが始まった。 ターニングポイント・アクションの最高執行責任者タイラー・ボウヤー氏は、群衆に身振りで合図しながらこう言った。「（カークは）いつも私にこう言っていました。『トランプの集会に聖霊をもたらす方法を考え出せれば』と。あなたたちはそれを実現したと思います」 MAGAポッドキャスターのベニー・ジョンソン氏はスピーチの中で、「今夜、この家で聖霊を感じますか？ 今まさにリバイバルが起こっているのを感じますか？…チャーリー・カークのおかげでキリストに少し近づけた方は手を挙げてください。チャーリーのおかげでアメリカンドリームを少しでも実現できましたか？」と問いかけました。 ジョンソン氏はカーク氏をキリスト教最初の殉教者であるステパノになぞらえ、彼の殉教がキリスト教の布教に寄与したと述べた。ローマ人への手紙13章を引用し、「神によって正当に任命され、権力を与えられたこの地の統治者たちが、チャーリーの記憶に敬意を表し、この国に潜む悪人たちを恐怖に陥れるために剣を振るうよう祈ります」と述べた。 ホワイトハウスのスティーブン・ミラー次席補佐官は、悪事を行う者への対応について次のように述べた。「彼らは、我々皆の中に彼らが生み出した軍隊を想像もできないだろう。なぜなら、我々は善良で、高潔で、崇高なものを信奉しているからだ」。彼は「我々への憎悪を煽（あお）ろうとする」者たちを批判し、彼らに向かって「あなた方は何も持っていない、あなた方は何者でもない」と述べた。 マルコ・ルビオ国務長官、ピート・ヘグゼス国防長官をはじめとするトランプ政権の閣僚、そしてホワイトハウス首席補佐官のスージー・ワイルズ氏も演説に立った。ワイルズ氏は、昨年のトランプ氏の勝利はカーク氏の若者の動員によるものだと述べた。ルビオ氏は、カーク氏の活動は大学生たちに、アメリカは「世界で最も偉大な国であり、マルクス主義は悪である」ことを示したと述べた。ルビオ氏は短い演説の中で福音について語り、カーク氏はこの国が「次世代に引き継ぐ価値がある」ことを示したと述べた。 最後にスピーチを行ったトランプ氏は、このイベントを「まるで昔のリバイバルのようだ」と見なし、カーク氏を追悼しながら自身の政策目標をアピールした。「カーク氏が最後に私に言った言葉の一つは、『お願いです、シカゴを救ってください』だった。私たちはそれを実行する。シカゴを恐ろしい犯罪から救う。1年前は死んでいた国が、今では世界で最もホットな国になっている。チャーリーのおかげで、私たちはそうなったのだ」と語った。 関連記事 https://xn--pckuay0l6a7c1910dfvzb.com/article-qbw34manf7twagry/ https://xn--pckuay0l6a7c1910dfvzb.com/article-qlteszyginr7dj9x/

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福音と政治が混ざり合ったカーク氏追悼式