<長野市内で超教派青年><「和解と一致」祈りの輪><白馬ノルウェー村の礼拝には3百人>
【長野 ルーテル・アワーPS】冬季オリンピックが始まって長野市の大通りは国内外からの多くの観戦客や選手らであふれている。その一つ、善光寺にほど近い権藤アーケードには氷像が作られ、人でにぎわっているが、そこから歩いて数分のカトリック長野教会では二月十三日夜に北信キリスト教協議会を母体とする超教派青年の集いの主催で「和解」をテーマとした祈りの会が開催された。
テゼ共同体の祈りの形式を取り入れた会では、オリンピックのテーマでもある平和と一致を祈り、たくさんのろうそくに灯がともされた。
会にはルーテル教会、日本基督教団、聖公会、カトリックなどから役二十人が参加した。
主催者の一人、長野ルーテル教会の馬島知子さんは、オリンピックが始まる直前まで、青年の集いである「エキュメイツ」では特別な会を開催しようとは考えていなかったが、せっかく長野でオリンピックをするのだから何かをやるべきと話し合ったのがこの祈り会のきっかけと話す。
青年たちは事前に、市内のホテルに英語のパンフレットを配り、当日は子どもの人権、自然の保護、選手の健康などを祈り合った。
一方、スキー滑降やジャンプの会場である白馬では、選手団と密着した伝道活動が展開された。その一つ、日本人日本人ジャンパーが大活躍したジャンプ台に近いノルウェー村では、ノルウェー海員教会のキャビンがワッフルとコーヒーをもてなした。
また、二月十五日の日曜の朝には、三百人近い出席者と同国皇太子を向かえ礼拝が行われた。ここで奉仕しているトゥリッグヴェ・アンドレアッセン牧師(ルーテル)は、ノルウェー人だけではなく、自然な形で日本人にもキリスト教を分かち合う場となっていると語っている。
また、オリンピック競技前後のケアだけでなく、二十四時間体制でカウンセリングに備えている。ノルウェー選手団のチャプレンのケル・マークセット牧師は、もっとも大切なことは神様と選手との関係であり、そこからすべての平安がもたらされると語っている。
