<フーストン氏6年ぶりの来日><「弁証法的・対話的に生きよう」>
カナダ・リージェントカレッジ初代校長で『神との友情』(いのちのことば社)などの著者があるジェームズ・フーストン氏が『喜びの旅路』邦訳出版を機に6年ぶり3度目の来日。
3月26日から29日まで、日光オリーブの里(栃木県日光市)で「スピリチュアルライフセミナー」を、4月2日に上野の森キリスト教会(東京・台東区東上野)で公開講演会と『喜びの旅路』出版記念講演会を開催した。
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フーストン氏は「霊性の神学」のパイオニア的存在。J・I・パッカーやユージン・ピーターソンなどと親交があり、またC・S・ルイスなど福音派とは立場を異にするクリスチャンとも親交をもち、影響を受けた。
『喜びの旅路』出版記念会では、本書のテーマ「弁証法的、対話的に生きる」について説明。「弁証法的のもともとの語源には対話という意味がある。私たちは誰かとの対話の中で、意見をぶつけ合い、議論し合いながら生きている。神様との関係も同じだ」
このように生きるとは「私たちが天と地の間に生きること」だとも。「この世の文化、考え方、見方では十分でないのではないか。天の見方で生きる生き方が大切だ。この両方の視点をもっているということは、この世の文化に対して対抗的、逆説的な生き方になっていくことだ」
また、福音的なクリスチャンの問題点として「最初の回心というステップは重要視するが、回心が継続的で生涯続くものだということを見失ってしまうこと」だとし、「恵みによって回心し、今も神の恵みによって回心しつつあり、やがてかの日には回心するだろう、と回心を理解することが重要」と述べた。
さらに「自分はほかの人たちとのかかわりの中で形成される」とも。
「クリスチャンに自伝というものはない。あるのはほかの人とのかかわりの中の自分。私たちは、いろいろな人たちとのかかわりの中で、影響を受けながら成長してきた」
結論として、私たちの信仰が本物かどうかを決めるのは、神から来る愛だとし、「私たちはしばしば崖っぷちに立たされている。しかし、神の愛を受け神の御前に生きるなら、そこで喜びをもって生きることができる」と結んだ。
『喜びの旅路』(いのちのことば社、2千520円税込)全国のキリスト教書店もしくは、TEL042・354・1222、ウイングスサービスで発売中。 【中田 朗】
