
埼玉県戸田市にある4つの教会では、牧師、信徒がともに地域の宣教を考え、交流する場「戸田市宣教フォーラム」を毎年開いている。今年7月のフォーラムをきっかけに、1年に1回の集まりだけではなく、小規模でも定期的に集まれる場としての月1回の祈り会が10月からスタートした。
10月に開かれた第1回では、仕事帰りの人たちなどが集い、聖書の言葉を聞き、分かち合いながら、戸田市の具体的な課題を祈り合った。また地域のまちづくりの情報なども共有された。
メッセージでは、横山誠牧師(戸田福音自由教会)がマタイ9章35節からイエス・キリストの宣教について話した。まずイエスが「すべての町や村を巡っ」たことに注目。
「イエス様はただ町や村を『通過』しただけではなく、『巡った』。人々の生活の隅々までまなざしを向けられたことに感動します」
イエスが向き合った3種類の人々(クリスチャン、罪人と呼ばれた人たち、病の人々たち)に触れ、「イエス様は人々の具体的な問題、必要に無関心ではない。現実的な課題を抱える人たちが町にはたくさんいる。そのような人々にもイエス様は神の国の約束を語られた」と述べた。
「7月の宣教フォーラム分科会では、地域の具体的な課題、防災、子ども、コミュニティーづくりなどについて話し合い、それらのことを皆で祈りたいと思った」と祈り会にいたる経緯を振り返った。「行政は専門家のアドバイスを受けて、政策を実行する。一方、教会は祈ることで天国の資源に共に与り、ものごとに当たる。まちと教会は互いの持ち場の強みを生かせるのではないか。月1回、祈り、考え、具体的に分かち合い、祈りに答えてくださる主に期待して、何か1つ、2つでも始まれば、そのために祈り、サポートし合っていきたい。1つの教会でできないことでも、4つの教会ならば可能性が広がる。やがてキリストが来られるとき、1つの教会になる。キリストのからだの前味を戸田で味わいたい」と勧めた。
参加者のある保育士からは、「卒園した子や家族のために祈ることが町のために祈ることになると思わされた」と話した。ほかにも、市長や市議会議員のため、子育てや共働きをする人のため、高齢者のためなど祈祷課題上がった。先祖代々地域に暮らす人、近年転入した人や都内で通勤する人の市民意識の違いなども語られた。クリスチャンもかかわっているまちのコミュニティーづくりのイベントも紹介された。
【高橋良知】
