偽り見分ける救いの確信を 小泉創 異端・カルト特集

知らずに統一協会へ、恐怖に自由を奪われ

小泉創氏(右)


私は学生時代、友人に誘われて旧・統一協会に足を踏み入れてしまいました。そこにいた人が魅力的に見え、自分に与えられた使命に心が燃やされました。巧妙なマインドコントロールもあったでしょうが、私自身、宗教やキリスト教に対する正しい知識が決定的に欠けていました。「破壊的カルト」と知らずに入り込んでしまったことで、私の人間関係も、社会生活も、人生も壊されていきました。
1995年、オウム真理教で日本中が揺るがされていた頃、途方に暮れた母が相談にいった荻窪栄光教会の働きで救出されました。キリストの十字架によってすべての罪がゆるされ、永遠のいのち、神の平安をいただきました。福音はどのようなところからも人を救い、新しい人生を与えることができます。
異端・カルトに捕らわれていた頃は、宗教的な恐怖に自由を奪われ、まるで奴隷のようだったと思います。組織に翻弄され、多くのものを奪われました。今でもさまざまな異端・カルトによって、神様の大切な魂が闇の中に捕らえられています。周囲の人々も巻き込み、大切な存在が失われています。
偽りの教えではなく、素晴らしいキリストの十字架による福音をお伝えする福音宣教の働きに携わるとともに、教団の異端・カルト相談窓口にも関わり、異端対策のために教団を超えて多くの人々とも協力を続けています。これからは韓国の教会との連携もさらに必要であることを感じます。


巧妙に振る舞い水面下で被害増

今の異端・カルトは、ウィルスが変異するようにより巧妙に振る舞っています。社会問題を起こさず水面下で被害者を増やしています。彼らはクリスチャン、キリスト教会もねらっています。クリスチャンには、福音とそうでないものを見分けるための健全な福音理解、救いの確信に立つことが必要です。教会が協力し合い、異端問題に関心をもって、魂の救いのために祈っていきたいのです。人を闇から光へと移す福音のために、日本に立てられている教会がますます用いられることを期待しています。
(小泉 創=日本イエス・キリスト教団総務局相談室異端・カルト窓口担当)




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