
「災害で心が傷つくことより、人と人との関係性の中で傷つくことのほうが多かった」。阪神淡路大震災の支援と疲労を経験した2人が教会の災害対策を語った。
杉並区(S)、中野区(N)、練馬区(N)にある教会の協力により立ち上がった「SNNキリスト者防災ネットワーク」(三浦真信世話人代表)は9月5日、「第3回加盟教会交流会」を東京・中野区の日基教団・東中野教会で開催した。テーマは「あの日、何が起きたのか─その瞬間、あなたならどうする?」。小平牧生氏(兄弟団・ニューコミュニティ牧師)、野田沢氏(SCFキリスト教友愛会総主事)が、自身の体験を発表した。
開会挨拶で三浦氏(単立・久遠キリスト教会牧師)は、「阪神淡路大震災で、ご自身が被災されたこと、被災者でありながらすぐに支援の働きに就かれたことから、体験談を話してもらうことにした」と、二人を発表者に招いた理由を語った。
最初に小平氏がオンラインを通じて発表。「当時、牧師になって10年目。震度7の揺れを経験した地域のいちばん東の端で、阪神高速道路が倒れ、スキーバスが引っかかっている光景が、教会の目の前の風景だった」と振り返る・・・
(次ページで被災体験、教会の対策案など、約2100字)
