戦争の先行きが不透明なウクライナ。日本からの訪問が人々と教会の励ましになった。現地宣教師、船越真人・美貴夫妻が、レポート(10月22日)
いつもウクライナを覚え、ウクライナのために祈り、オデッサでの宣教の前進のために祈り、支えてくださっているみなさまに心から感謝します。
10月2日から9日まで、私たちの派遣教会である加古川バプテスト教会から三人(太田牧師師、家内の妹である光世姉、私の弟である信哉兄)がオデッサに来てくれました。その1週間は、私たちにとって本当に大きな励ましと祝福の1週間でした。
今年の9月から私たちはオデッサの大学で日本語を教えるようになりましたが、その学生たちを対象とした「日本フェスティバル」をKBC(加古川バプテスト教会)チームと10月4日(土)に行いました。光世姉によるコンサート、信哉兄による聖書からのメッセージ、習字やお茶を体験しながらの交流を通じて、参加した大学生たちはみな心から楽しみ、KBCチームのメンバーたちの温かさに触れて感動していました。
また、翌日5日(日)の礼拝では太田牧師が説教をしてくれました。「神の祝福となる」というテーマがこの戦時下にある人々の心に強く響きました。そして、礼拝の最後の部分で、勇貴の按手礼式を行いました。太田牧師、信哉兄、カレブ牧師(アメリカ人宣教師)、ステファン牧師(南アフリカ宣教師)、オレグ牧師(ヘルソン)、私の6人が按手の祈りをしました。みなさまの尊いお祈りに心から感謝します。
その日の午後には「戦没兵士家族のためのコンサート・励ます会」を行い、光世姉の賛美と信哉兄のメッセージが豊かに用いられました。
翌日(6日)はヘルソン市から約12kmの地点にあるポサド・ポクロフスケ村とミルナ村を訪問、食料支援物資を届けました。それぞれの村に人々が集まり、そこで光世姉の賛美と信哉兄のメッセージが用いられました。村が破壊され、家を失ったところから生活を立て直そうとしている人々にみなさまからの愛と励ましが届けられました。
その日の夕方は病院を訪問し、治療中の負傷兵たちのためのコンサートを行いました(光世姉が賛美)。兵士たちの感動が強く伝わってきて、私たちも胸が熱くなりました。
翌日(7日)は、私たちが日本語を教えている大学に行き、「日本語特別授業」
を行いました。ここでも学生たちとの楽しい交流の時を持つことができました。
翌日(8日)の水曜集会では太田牧師がヨシュア記6章からメッセージを語ってくれました。神の民が一つとなって神のことばを聞き、自分の思いではなく、神への信頼と従順をもって応答し(沈黙)、ともに神の働きを目撃できることの厳粛さと素晴らしさを教えられました。
KBCチームは9日にオデッサを出発しました。
その後、10月18日に行ったユース・イベントに、大学から4人の学生が参加することができました。続けて、この日本語授業が用いられ、そこからユース・グループに加わる人々が起こされるようにお祈りください。
男性会も祝福されています。前回の男性会(9月28日)にはノンクリスチャンも含めて20人が参加しました。次回は10月26日(日)夕方に行います。ぜひ、祝福をお祈りください。
引き続き、ニコライエフ方面での活動、ヘルソン方面(ポサド・ポクロフスケ)での活動も継続しています。ヘルソンでの危険度は極めて高いままです。日々、対岸からの砲撃と、一般市民に対するFPVドローンからの手榴弾投下の攻撃が続いています。ヘルソンに残っている人々が守られるように、続けてお祈りください。
病院での負傷兵たちへの訪問(月曜日と土曜日)も継続しています。出会う一人一人の兵士たちに神の愛を届けることができるように、続けてお祈りください。
また、日曜礼拝、水曜集会の祝福もお祈りください。
これから冬に向けて、ロシア軍によるウクライナ各都市の電力インフラへの組織的で大規模な攻撃が始まり、継続されることが予測されています。どうか、ウクライナが守られるようにお祈りください。
戦争が継続中であることは、私たちの教会から兄姉が他の場所に行かなければならなくなる時に特に強く実感させられます。10月には三名がオデッサから他の場所へ移りました。(イリヤ兄とクスーシャ姉はニコラエフへ、マーシャK姉はクロアチアへ)11月にも二人がオデッサを出発します。(アンドレイK兄はクロアチアへ、インナ姉はアメリカへ)オデッサから他の場所へ行った兄姉が、その場で主の栄光を表すことができるように、そして力強く成長することができるように、お祈りください。そして、本当に早くこの戦争が終わるように、続けてお祈りください。
愛するみなさまの尊いお祈りとご支援に心から感謝しています。愛するみなさまの上に主の祝福が豊かにありますように、心から祈っています。
船越真人・美貴
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