
羊を単調に数えるだけでも眠れるかもしれないが、私たちを守る、真の「羊飼い」について知れば、より安心して眠れるだろう。『もふもふウーリー おやすみの祈り』(ボニー・リックナー・ジェンセン著、ジュリー・ソーヤー・フィリップス絵、小島京子訳、地引網出版 1,650円、16×22 cm)は、短い聖書個所とやさしい言葉の応答で、眠る前のひと時に平安を与える。「いのりをきいている」、「ひとりじゃない」「きみはとくべつ」…。
「なぜあの人は離れたのか…」「悪気はなかった…」。「小さなこと」に見えた日常の行為が、誰かを貶めていることを『宗教活動におけるマイクロアグレッション キリスト教会の日常に潜む暴力と向き合う』(コディ・J・サンダース、アンジェラ・ヤーバー共著、真下弥生訳、新教出版社、2千970円税込、四六判)は明らかにする。教会ならではの宗教言語、力関係の中で、加害がおおわれてしまうことがある。和解、回復の例も伝える。
「存在否定体験」は、社会全体の問題にもつながる。『国から見すてられる人びと 障害者・ホームレス・非行少年を排除する社会で』(鈴木文治著、現代書館、2千530円税込 四六判)の著者は障害児教育に携わり、教会牧師、ホームレス支援、福祉教育に従事してきた。国の法制の背後にある「自己責任論」を批判。「すべての人が障害者」という前提で、インクルーシブ社会実現を提唱。存在否定をされた子ども、ホームレスとのかかわりは試練の連続だったが、彼ら彼女らが回復し、成長したエピソードが力強い。
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