韓国オンヌリ教会と宮崎のプロテスタント教会との協力による伝道フェスティバル「ラブ・ソナタ宮崎」(同実行員会主催)が11月2、3日、宮崎市船塚のメディキット県民文化センターを主会場に開催。初日は「教会セミナー」と「ゴスペルナイト宮崎」、2日目は「リーダーシップフォーラム日韓交流午餐会」(宮崎観光ホテル、宮崎市松山)と本大会を開催された。本大会はオンラインでも配信され、会場には851人(オンライン参加教会&個人200)が参加した。【中田 朗】

本大会当日は、約千席ある会場がほぼ満席。期待と熱気にあふれていた。
一番手は韓国のミュージックアーティストのボンキ。「私はかつて罪ある中を生きていた。今日は『愛しています』とお伝えしたい」と「イエス様に恋して。私はあなたが必要です」という歌詞の賛美を会衆に届けた。続いて5人組ゴスペルボーカルバンド「CRUX(クルックス)」が登場。「CRUXはラテン語で『十字架』の意。十字架を背負って主を誉め称えたい」と、「アメイジング・グレイス」「花も」を日本語で、息の合ったハーモニーで賛美した。
日本からは福音歌手の森祐理が舞台に上がった。3本の十字架の映像を背景に「ビア・ドロローサ」を熱唱。「イエス様はカルバリの道を歩んでくださった。あざけられ、ののしられ、私たちのすべての罪を負って死なれ、3日目によみがえられた。主は今も生きておられます」。そう語り、「主は今生きておられる」を歌った。
フルート奏者のソン・ソルナムは「ホームタウン」、韓国ドラマ「イサン」の主題「約束」を哀感を込めて演奏。ソプラノ歌手のキム・ヨンミは、美空ひばりの代表曲「川の流れのように」を日本語で歌った。「長い間うつ病だったが、神様が私の祈りを聞いてくださり病は癒やされた。今日は神様が私に与えてくださった歌の賜物を分かち合いたい」と、「ハナニメウネ(神の恵み)」を歌った。

イ・ジェフン氏(右)

イ・ジェフン氏(韓国・オンヌリ教会主任牧師)は「ここに愛がある」をテーマにメッセージ。「イエスは愛を教えただけでなく、愛が人格となって生きられた。私たちの罪を贖うために、なだめの供え物となってくださった。私たちが神を愛したのでなく、神様がまず私たちを愛してくださった。この愛を、今晩、受け取ってほしい」と語りかけた。
参加者が決心カードに記入する間、テノール歌手のベー・チェチョルが「アメイジング・グレイス」を賛美。甲状腺がんで一度は声を失ったが、手術を通して新しい声を与えられた恵みを分かち合った。最後に会衆の上に神様の祝福があるようにと、ゴスペルシンガーの岩渕まことが「God bless you」を歌って締めくくった。日韓ゴスペルアーティストの共演は、まさに「神の愛と恵み」が響き合う〝響演〟となった。
フィナーレは、会場を暗くしてペンライトを点滅させたり、夢と希望を載せて紙飛行機を飛ばし、紙吹雪が舞ったりと、大会を盛り上げた。
事務局の報告によれば、決心者は209人。実行委員長の花岡甲一氏(基督兄弟団・宮崎クリスチャンコミュニティ主任牧師)は、「本当に長い準備期間を経て、祈りも積まれ、今までにない豊かな集会になった」と感謝する。「2019年、私が日本CGNTVの番組で『宮崎でラブ・ソナタができたらいいですね』と言ったのがスタート。当時は日韓関係が最も悪かったが、『だからこそやるべきでは』とのことで始まった。コロナになって一時『止めようか』と思ったが、最後は『やろう』と」
「7教会で実行委員会を組織したが、みな仲が良く、信頼関係もできていて、何をやるにもすぐに意見がまとまり、やりやすかった。神様の働きも顕著に現れた」と感想を語った。
本大会の模様はURLhttps://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=m2xVkGUio5Mで視聴可。

クリスチャン新聞web版掲載記事)

ボンキ
CRUX
ソン・ソルナム
ベーチェチョル
岩渕まこと
キム・ヨンミ
森祐理