国際NGОオペレーション・ブレッシング・ジャパン(ОBJ)は、社会的・経済的理由などから困窮し、地域から孤立している単身高齢者世帯・ひとり親世帯を中心に、戸別訪問でクリスマスギフトを届ける「クリスマス・ギビング・キャンペーン」=写真右下=を、昨年に続き今年も実施する。
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超高齢化が進む日本では、現在5人に1人が単身世帯で、コロナ禍が「孤独・孤立」に拍車をかけており、地域で見守る仕組みが求められている。
そんな中、同キャンペーンの取り組みは、全国のパートナーの協力を得、様々な生活苦を抱えている人々を訪問し、クリスマスギフトを届ける。単なる物資支援ではなく、一軒一軒足を運んで声かけすることで、「温かな人と人とのつながり」を届けることを目的とする。
ОBJが昨年から開始した同キャンペーンは、教会やクリスチャンのパートナーが協力。昨年は8都道府県300人にギフトを届けることができた。受け取った人からは「介護生活に追われ精神的に追い詰められていた。思わぬ形でギフトをもらえて本当にうれしい」などの声が届けられている。
配布協力者からは、「身近なところで孤立している人がいないかを知るきっかけになった」との声もあり、地域のつながりを活性化するアクションにつながっている。
同キャンペーン企画立案者のОBJスタッフは「クリスマスは誰もがわくわくする気持ちに満たされる季節だが、家族や地域とのつながりがない人々にとっては孤独感が深まる季節。クリスマスを単なるお祝い事として終わらせず、アクションをおこすきっかけにしてほしい」と語る。
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▼配布期間=12月1~25日。▼内容=お米(NPОいのちのパン寄贈)、その他世帯に応じた生活用品など。▼配布対象者=単身高齢者、ひとり親世帯、日本に避難しているウクライナ避難民、社会的・経済的に生きづらさを抱えている世帯など計500人。
ОBJでは、キャンペーンに関する寄付・物資寄贈を受け付けている。キャンペーン特設ページURL
https://objapan.org/christmas-giving-campaign/。問い合わせはTel022・779・6579(担当・松村)

クリスチャン新聞web版掲載記事)