孤児院野菜作り(キャッサバ)

ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、2022年のクリスマス募金の受付を開始。今年は、アフリカのコンゴ民主共和国における農村部の食料自給の取り組みや都市部の孤児、ストリートチルドレンへの給食、紛争が続く部族間の和解プログラムを支援する。これらの活動は現地パートナー団体「ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ(HOLC)」を通じて実施中だ。

▼農業プロジェクト
コンゴで2番目に大きな町、ルブンバシのルブア村で始まり、現在まで13村に広がって2千人以上が参加している。HOLCは種子や農具、貯蔵庫を提供し、地域のリーダーシップトレーニングを行っている。このプロジェクトにより地元の人々の意識と価値観が変わり、援助に頼るのでなく自分たちで家族のために食料を生産できるようになってきている。さらに近隣の地域がこの恩恵を受けられるようにするためには、より多くのサポートが必要だ。

給食プログラム

▼給食プログラム
首都キンシャサでの給食プログラムにより、孤児院の子どもたちが1日1、2食、食べられるようになった。20年からは孤児院でキャッサバ、トウモロコシなど地元の野菜を栽培し、子どもたちの食料にするための農業訓練も実施。ルブンバシの教会でも、子どものための給食プログラムを行なっている。昨年は、キンシャサのストリートチルドレン112人に合計1万752食、ルブンバシの ストリートチルドレン136人に1万3千52食を提供できた。この支援を今後も継続、拡大するためにもさらに支援を必要としている。

和解プロジェクト

▼和解のプログラム
3年前、戦闘状態にあったバンツー族とピグミー族のため、HOLCは農業活動を通じての和解プログラムを提案。まず一つのコミュニティーがこれに参加し、互いに違いがあっても「共に生きる」重要性を学び、平和という新しい価値観により行動するようになってきた。今は一緒に農業をし、家族のため食料を生産して、部族間に信頼と平和が生み出されている。この活動にはさらに4つの村、計1975人が参加している。

これらの活動のため「クリスマス募金」に協力を呼びかけている。募金目標800万円。【参加方法】▼ハンガーゼロ公式ホームページURLhttps://www.hungerzero.jp/から専用サイトに入り、クレジットカードで募金できる。▼郵便振替00170・9・68590日本国際飢餓対策機構(記入欄に「クリスマス募金」と明記)。問い合わせは℡072・920・2225、広報まで。