分断こえ「善と義」18日から一致祈祷週間 　BLM拡大のミネソタ諸教会が準備

キリスト教諸派が共に祈る世界的な祈りの取り組み「キリスト教一致祈祷週間」が18日から始まる。世界で共通の聖書日課、祈祷文を祈り、各地で集会が開かれる。

今年のテーマは「善を行い、正義を追い求めなさい」（イザヤ１章17節参照）。資料作成は、米国ミネソタ州の諸教会が担当。同州では、２０２０年にブラック・ライブズ・マター運動（ＢＬＭ）が世界に広がるきっかけとなったジョージ・フロイド殺害事件が起きた。準備委員は、多様な職業、人種、性別で構成された。

資料では、イザヤ書に富んでいる人や権力者が社会で恩恵を受けている状態の中で、貧しい人の側に立ち、正義と公正を求めた聖書的背景を説明。また米国の人種差別、分断の歴史を背景に、「わたしたちがキリスト教一致のためにともに祈ることで、何がわたしたちを結びつけているのかを考え、人類の中にある抑圧と分断に立ち向かうことに尽力できる」と期待する。

キリスト教教会が人種的偏見、植民地主義に加担した歴史も振り返り、「私たちは現在および何世代にもわたる抑圧を認め、これらの罪を悔い改めるために断固とした態度で臨」むこと、「声が聞き届けられない人々のために代弁し、不正義を生み出し維持する構造を解体し、だれもが公平な扱いと受け取るべき諸権利を促進し確保する、現在と異なる構造の構築」、「苦しみやトラウマの物語をよりよく理解し、それにこたえるために、出向いて行く」ことなどを促した。
資料はカトリック中央協議会のホームページからダウンロードできる。

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