牧師夫妻

バンコク中心部東側、プロンポン駅を降り、大通りぞいの商店の一角に、TBECがある。複合ビルの2階で、韓国語教会と場所を共用し、礼拝は午後からだ。カフェスペースもある。

韓国人教会と会堂を共用する

 

訪問時、会堂のスクリーンの Zoom画面から司会進行がされていた。TBECは02年に家庭集会から始まった。国際結婚で長く滞在する人もいるが、駐在員は数年で帰国し、10年たつとメンバーは入れ替わる。コロナ禍で帰国した人もいた。だがZoom礼拝でつながり続けている人もいる。

新納真司(にいの・まじ)牧師=写真上=は07年に上海JCFを開拓し、17年に帰国。高齢の父を介護しつつ、横浜の単立横浜都筑ニュータウンチャペル協力牧師として務めていた。「再びアジアでの奉仕をしたい」と願い、20年2月に訪問したバンコクで、二つの教会が無牧であることを知った。

TBECは18年から無牧だった。新納さんはオンラインで説教奉仕を協力。21年に牧師就任が決まったが、しばらくは日本からオンラインでの奉仕となった。

22年4月に父を高齢者施設に預けることができ、ビザも取得できた。「ところが、7月に妻の母、3日後に私の父が相次いで亡くなった。8月はあわただしく過ぎ、9月にタイに到着しました」

礼拝の様子

「無牧や様々な信徒の帰国を経験してきた教会。ある時期1人で礼拝したときもあったという。しかし粘り強く、牧師に頼り過ぎず、自分たちで礼拝を守ろうという意識が強められた」と同教会の様子を話す。「コロナ禍で新来者は減っている。バンコクの日本人に届く用意をしたい。交わりが減っているので、その回復も必要。教会の働きが整ってからだが、無牧期間を支えてくれた宣教師たちのためにも何かできれば」と考えている。

22年11月の牧師就任式はニールセン武士俣さんが司式し、、、、、、、

2023年01月29日号掲載記事)