【レビュー】『私たちの信仰告白 使徒信条』『日常の神学』『21世紀のキリスト教入門』『イースター小品集』
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『私たちの信仰告白 使徒信条』(J・I・パッカー著、稲垣博史訳、いのちのことば社、千430円税込、四六判)は、1990年刊行の同書に、時代に即す改訂を行った新版。情報が凝縮された使徒信条を簡潔にひも解き、信仰の道案内、学びのオリエンテーションとして、人生に必要な神についての知識を提供する。考察と意見交換を促す問いが設けられ、実用的である。
『日常の神学 今さら聞けないあのこと、このこと』(岡村直樹著、いのちのことば社、千650円税込、B6判)は、神学の印象を「高尚な学問」から「日常の出来事」にまで柔らかくする。教会生活も、仕事や子育ても、当たり前のように過ぎてゆく一つ一つについて、意味や理由を聖書に求めること、それは信仰の営みに必要なことである。だからこそ神学を敬遠せずに、小さな神学を実践することを勧めている。
『21世紀のキリスト教入門 一つの教会の豊かな信仰』(フスト・ゴンザレス著、神代真砂実・髙野佳男訳、教文館、二千200円税込、四六判)は、信じ始めるための理解ではなく、聖霊のはたらきによって信じ、信じているからこそ理解したいと願う、自然な体勢の学びへ誘う。神と人、罪と救い、聖霊と教会といった教理から、今日的な課題を乗り越える指針を示す。
『イースター小品集 わたしが十字架になります』(パウェル及川信著、ヨベル、千540円税込、四六判)は、正教会司祭である著者によるクリスマス小品集『みちびきの星』の続編となる短編集。イエスの公生涯と十字架の道ゆきを、周辺人物の視点でたどり、そのサイドストーリーや心の機微までも、想像力と情感をもってつむぎだす。イコン画家のエウゲニア白石孝子による挿絵も、読者を聖書の場面に引き込む。
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