映画「やり直しの力ーマリガンー」試写会で小川氏「人生は何度でもやり直せる」
クラウドファンディングで日本語版DVD制作
映画「やり直しの力-マリガン-」の試写会が11月23日、東京・世田谷区南烏山の烏山区民センターホールで開かれた=写真右=。主催は千歳烏山光の子聖書教会、協賛はTWR JAPAN、クリスチャン映画を成功させる会。当日は映画上映前に、小川政弘氏(元ワーナー・ブラザース映画製作室長)が、同映画の見どころと、日本語版誕生秘話について語った。
「やり直しの力─マリガン─」はゴルフを題材にした映画で、ケン・ブランチャード著『The Mulligan』が原作。ビジネスで大きな成功を収めていたが、妻と一人息子とは別居中の主人公に、オールドプロ(老年のプロゴルファー)が個人レッスンを通じ、ゴルフだけではなく人生の“やり直し”を説くというストーリー。「マリガン」とは、ゴルフで朝一番のティーショットをミスしても、もう一度打てる特別ルールのこと。それをテーマに、人生もまた神様の助けがあれば何度でもやり直せることを伝えている。
小川氏は、この映画の見どころとして、オールド役のパット・ブーンを挙げる。ブーンは「砂に書いたラブレター」で有名なクリスチャン歌手だ。その彼の演技が、この映画の成功の鍵だと語る。「主人公と何度かコースを回りながら、人間らしい人生を歩むには、神の力が必要なことを、決して上から押し付けず、根気強く、自然体で、話していく。私たちクリスチャンにとっては、個人伝道はこういうふうにしてやるんだというのが分かる。信仰に縁のなかった人も、こんな人の話なら聞いてみたいと思うだろう。第30回記念ムービーガイド賞を受賞した彼の演技をじっくり味わってほしい」
また、「この映画の日本語版は、映画会社の手を借りずに映画を愛するクリスチャン有志による協力ででき上った初めてのケースだ」と語る。
2022年にこの映画のことを知ったクリスチャン映画を成功させる会とキリスト教ラジオ伝道団体TWR JAPANのメンバーたちが2023年、映画「マリガン」日本語版製作委員会を設立。日本語版DVD製作の資金がクラウドファンディングによって集められ、「目標350万円に対し、最終的に550万円の資金が約260人によって捧げられた。これにより、著作権料支払い、日本語版(字幕版、吹替版)、ホールや教会上映用のブルーレイ原盤(字幕・吹替両版)も製作できた。まさに奇跡のDVDだ」と評価した。
映画「やり直しの力─マリガン─」の公式サイトはURL https://mulligan.twrjp.org/。日本語版DVDの問い合わせはTel03・5341・6914、Eメールlk@wlpm.or.jp ライフ・クリエイション(いのちのことば社)お客様相談室まで。