神戸改革派神学校

校長 吉田 隆

私どもの神学校は、戦後まもなく創立されて以来、日本キリスト改革派教会によって運営される教派立神学校として、歴史的改革派神学に堅く立つ神学教育を一貫して行ってきました。

そのような特徴を持つ私どもの神学校でも、6年ほど前に大きな改革をしました。一つは、それまでの3年3か月の就学期間を4年にしたこと。もう一つは、4年制(本科課程)と2年制(短期課程)の二本立てにしたことです。主な理由は、二つあります。

第一に、教科内容の習得に時間がかかることと実践的訓練の強化のためです。私どもの神学校では、当初から聖書語学と神学・組織神学・歴史神学の授業科目に力を入れてきましたが、従来の説教学に加えて宣教学や牧会学など実践神学の科目が大幅に増えました。それらの科目をこなすためには、3年余りでは困難であること。また、現場でいよいよ求められつつある実践能力を養うためにも説教演習や夏期伝道の期間を増やす必要を感じたからです。

第二に、信徒奉仕者・伝道者の育成のためです。改革派教会には「信徒説教者」という働きがあります。当初は牧師不在時の臨時的措置として設置されましたが、定住伝道者を欠いた群れの増加に伴い、今では広く中会(教区)内で働く伝道者となっています。たとい信徒であっても、御言葉の説教をふさわしく取り次ぐための教育と訓練の場が必要となりました。

また、さらに広い信徒教育について言えば、、、、、、、、

2024年01月07・14日号   08面掲載記事)