国際NGOオペレ ーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)は、2月に入り、駐日イスラエル大使館から能登半島被災地のための物資支援の寄付を受け、被災地より要望のあった食料品と共にイスラエル産のナツメヤシの実デーツやハチミツなども被災者に届けた。

七尾サンライフプラザの避難所や七尾聖書教会などに配布し、「他国からの温かい支援に、皆さん大変喜ばれていました」とスタッフ。能登ヘルプ・ハワイYWAMメンバーのサポートもあった。

また七尾市役所やや穴水町役場からの要請で行っている福祉施設への支援では、Amazonの〝たすけあおうNippon 被災地を応援ほしい物リスト〟の活用により、必要な物を必要なタイミングで渡す取り組みを始めている。

発災後の支援開始からこれまで52の施設や避難所、のべ8700世帯に支援を実施。物資を届けた際、施設スタッフの「私たちのことを忘れないでください」の言葉が強く心に残っているという。

また、被災地の福祉施設の職員へのサポートとして、能登ヘルプ、救世軍の協力を得て、〝コーヒー&ドーナツ炊き出し〟支援を実施。いれたてのコーヒーと救世軍独自レシピのドーナツで、疲れを癒やす特別なひとときとなった。

「地震前の生活の感覚を忘れ、いまの生活が普通となり、感覚が麻痺(まひ)しているように感じる」と話す職員たちの「施設まで足を運んでくださり、お弁当やデザートをいただけることがとてもうれしい。感謝でいっぱい」、「またぜひ来てください」との言葉に励まされていると、スタッフは語る。
【中田 朗】

コーヒーとドーナツの炊き出し(上)、物資を手渡し(下)。写真提供=OBJ

2024年03月03日号02面掲載記事)