「心の痛みや葛藤に向き合い神の導き知る」

「LIGHT Project信仰と仕事ミニストリー」(ディレクター=サックス知子)の「信仰と仕事セミナー」が5月18日、オンラインで開催された。今回のテーマは「仕事に対する神の導き─心の痛みや葛藤に向き合うその中で─」。当日は2人のスピーカーが「仕事に対する神の導き」について証しした。
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最初のスピーカーは阪口春奈さん。阪口さんは通信業界で営業職として働き始めて5年。就職1年目の終わりにクリスチャンになった。「数字に追い立てられ社内競争のプレッシャーもある中、クリスチャンとしてどう働けばいいのか、助けを必要としていた。そんな時に、LIGHT Projectのコースを知った」

阪口春奈さん

「受講当時は、自分の価値は自分で勝ち取らねばと、無意識のうちに仕事を自分のアイデンティティーを示すものと捉え、夜遅くまで残業し周囲の評価を気にしていた。職場で優秀と思われなければ存在意義はないと、自分を追い込んだ。パソコン画面を見ていて突然涙が出てくることもあった」
受講後、約2年半、仕事をしながら週末にカウンセリングを受け、「言葉にならない心の痛みや悲しみ、孤独と向き合ってきた」。同時に、会社では、利益を追う成果主義の現実があり、「メンタル不調で休職する人もいた。自分にできることは何か考えた。徐々に周囲の評価を得る重荷から解放され、目の前にいるチームメンバーに仕えるために自分はこの職場に送られていると考えるようになった」
心から信頼できるカウンセラーとの出会いから、「心の回復を願う誰かの役に立ちたい」と、今夏からアメリカの神学校でカウンセリングを学ぶ道が開かれたことも明かした。

土居恵理也さん

二人目は土居恵理也さん。土居さんは今年3月、キリスト聖書神学校(CBS)を卒業。教会開拓の傍ら、8年前に弟と立ち上げた、ZIONというハンドボールのブランドの仕事をする。「デザインを通じてこの競技の価値を高め、ハンドボールに関わる人に誇りを与え、究極的に存在価値を与える神も伝えたいとの願いで始めた。現在、日本全国100ほどの部活やクラブチームのユニホーム、Tシャツを制作し、オンラインで販売している」
だが、教会開拓しながら働くことに葛藤も覚えた、、、、、

セミナー参加者

2024年06月30日号 03面掲載記事)