キリスト教葬儀社の株式会社ライフワ ークス(社長・野田和裕)が行っているオンラインセミナー「キリスト教葬儀の学校」は、6月22日、「葬儀・終活から宣教に繋がる働きを考える会議2024」を、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン ・センターで行った。同校の総合監修・講師を務める清野勝男子(かつひこ)氏(日本同盟基督教団・土浦めぐみ教会顧問牧師)が、「一般恩恵に基づく未信者のキリスト教葬儀を!」の題で基調講演した。

清野氏は、アブラハム・カイパーの唱えた理論、特別恩恵・一般恩恵という神学的根拠に基づいて語 った。教会が未信者 (クリスチャンでない人)の葬儀に消極的、否定的な理由を分析。葬儀も礼拝であるがゆえ、語ることを特別恩恵に狭めていたのではないか、と指摘。未信者にも注がれる一般恩恵を語ることで、未信者葬も礼拝として成立する、と論じた。

「キリスト教の葬儀は、人生の通過儀礼かつ礼拝である。だが未信者にとっては前者でしかない。故人の人生を通して神が現れるような、参列者の癒やしのための説教が求められる。死後の行き先を聞かれることもあろうが、故人一人ひとりについて人が審(さば)くことではない。仏式で〝引導を渡す〟ように、、、、、、


左から野田、清野、大和、高橋、松谷の5氏

2024年07月28日号 02面掲載記事)