子どもも大人も楽しくクリスマスを理解できる様々な本が刊行された。
小さな子向けには、体感型がいい。『めくってたのしいしかけえほん クリスマス』(ロザリンデ・ボンネット絵、カシア・ドゥジウク[デザイン]、ドン・ボスコ社、千430円税込、17×16㎝)は、クリスマスの一場面が飛び出す仕掛けや、穴から次のページの一部が見えてめくりたくなる。『さわってみよう!クリスマス』(マイケル・バーゴフ著、いのちのことば社、千100円税込、19×19㎝)は、羊や雲、幼子の毛布が布になって触れる。少し上級生向けの『クリスマス やってみよう! ブック』(ベサン・ジェームズ著、フランク・エンダースビー絵、いのちのことば社、 880円税込、A4判)は、ぬり絵や迷路、クイズを書き込み形式で楽しめる。熊の表紙の『くまさんきかせて せいしょのおはなし』(サリー・アン・ライト文、ドゥブラフカ・コラノビッチ絵、ドン・ボスコ社、880円税込、20・4×15・2㎝)をめくると、イエスの物語がやさしく語られる。

 

 

『名作 クリスマス童話集 かけがえのない贈りもの~Gift~』(小松原宏子・文、矢島あづさ・絵、いのちのことば社・フォレストブックス、千980円税込、四六判)はアニメや絵本でもおなじみのグリム童話や「フランダースの犬」といった五つの名作物語を収録。「大人から子どもへ」だけでなく「子どもから大人へ」の視点で配列されている。『若草物語』の著者で知られるオルコットの「バーティのクリスマス・ボックス」は、子どものまっすぐな思いが周囲の大人を変化させる。「雪の女王」は、女の子が成長して活躍する冒険物語だ。「主の祈り」や賛美歌が力となった。O・ヘンリーの「賢者の贈りもの」は、大人が「子どものように」信仰をもつことへのエールとなる。

『闇のなかに光は輝き クリスマスの黙想24』(平野克己編、日本キリスト教団出版局、千430円、A5変)は、開いて左側が、中世から近世にかけてのキリストの生誕にまつわる静謐(せいひつ)な名画。右側には古代から現代の神学者、思想家、文学者の言葉がある。アウグスティヌスからパスカル、内村鑑三や三浦綾子らが、キリストの生誕の意味を語り、黙想を導く。

『メリー・クリスマス・トゥ・ユー!3 とっておきのプレゼント』(岸本大樹・塚田安喜・香川直樹・小泉健・森川直子・松島喜久子・石﨑伸二・榮義之共著、いのちのことば社、880円税込、B6判)は「はじめに」を含め、著者8人8様のクリスマス・メッセージ集。前半はクリスマスのストーリーに沿って語り、そこに「大逆転」や「神にはできる」というダイナミックな励ましを見出す。中盤では、聖書の全体像やキリストの救いの意味、罪の贖いに焦点を合わせる。最後は83歳の説教者が全生涯を振り返り、キリストによって「ひっくり返った人生」を力強く語る。

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