【特集・教会教育】教会で学ぶ、教会が学ぶ。教会のいま 受け止めながら CSK
子どもの思い悩みが深まる、多感な時期にこそ、聖書に学び、聖書に立つ生き方を選び取っていけるように……
大人も子どもも一緒に聖書を味わい読む、教案誌、プログラムを紹介。
CSK(中学生聖書クラブ協力会)
聖書通読を軸に、中高生へ伝道する「CSK(中学生聖書クラブ協力会)」。デボーション誌の発行、キャンプ開催の後援、教師研修会の開催など、多面的に活動している。現在は聖書同盟(SU=スクリプチャー・ユニオン)の働きの一領域であり、SUは19世紀イギリスに起源を持つ。聖書同盟総主事でCSK主事の嶋田博考氏に、取り組みを聞いた。【間島献一】
『ジュニアみことばの光』、通称〝ジュニみこ〟は月刊のデボーション誌。聖書同盟が発行する『みことばの光』の中高生向け版で、同じ箇所から学ぶ。相違点は、『新改訳2017』と『新共同訳』のどちらを使う人にも対応していること。新共同訳を使用するミッションスクールの生徒が、違和感なく使用できるための工夫だという。
巻頭には特集が組まれる。通読する書物の解説をはじめ、恋愛、進路、仕事についてのコラムやインタビュー企画など、中高生のニーズに応える。新生活への励まし、バイブルキャンプへの参加の招き、戦争と平和など、毎年の恒例企画もある。
「CSK中学科教師研修会」は第56回を3月1日に行う。保守バプ・御徒町キリスト教会(東京・台東区)で、6年ぶりの対面開催となる。岡村直樹氏(東京基督教大学大学院教授)が、「今、中高生にどう聖書を教えるか?」のテーマで語る。参加費1,000円。申し込みは、URL: https://forms.gle/wxH5e4AzZydJGjqg6 から、2月9日〆切。
「CSKキャンプ」は、毎年8月に屋内のインキャンプと屋外のアウトキャンプを行う。個人でなく教会単位で参加することが特徴で、参加教会の中高科スタッフらで「キャンプ準備会」を構成し、毎月集まる。あくまで主催は参加教会で、CSKは後援・開催協力の立場である。準備会は9月に反省会と感謝の振り返りをし、10月には翌年夏の準備を始める。「私たちの教会は来年も、中高生のためのキャンプを必要とする」との意思確認の機会でもあるという。その年のテーマや聖句の設定、講師の人選も、準備会が担うため、教会学校の現場の必要が反映されることになる。
「準備会では、各教会の中高科の集まりの様子、どんなニーズや背景を持った生徒がいるのか、といったことを分かち合い、今こういうテーマで福音を彼らに語るのがいいんじゃないか、どんな講師の方がふさわしいだろうか、と話し合います。教会の主体的な働きとしてやっているので、聖書同盟は、今教会で起こっていること、教会の姿をそのまま受け止めながら、一緒に歩ませていただいています」
中高生と教会の中高科スタッフが共に参加することも特徴だ。集会も学びも分かち合いも基本的に共にする。キャンプ期間の特別な時間が終わっても、普段の教会生活と連続性がある。「その後のことを見届けるというのは一つの祝福です。準備会ではキャンプ後の各教会の様子を祈りの課題として分かち合う。ほどなく『洗礼準備クラスが始まりました』という声を聞いたりして、スタッフの励みにもなっています」
昨年夏のインキャンプで
「CSKグループデボーション」は、コロナ最盛期に始まり今も続くオンライン集会。当初は第二日曜の14時に行っていたが、教会活動や部活の再開にあわせ段階的に時間を遅らせ、現在は20時から。多忙な中高生にちょうどよい40分ほど、聖書を読み、「今日の箇所のどこに心がとまったか」、「それはどうしてか」を分かち合った後、その日の執筆者がショートメッセージを語る。
「CSKデボーションリトリート」は、グループデボーションを1泊2日に拡大したもの、、、、、
(2025年02月02日号 04面掲載記事)