クリスマスおめでとうございます。聖書は「実に、すべての人に救いをもたらす神の恵みが現われたのです」(テトスへの手紙2章11節)と、イエス様の誕生を表現しています。イエス様は、憎しみや争いのある世界に救いをもたらすために来られました。この罪の世界に生きる私たちにとって、イエス様の誕生は「思いがけない恵み」と言うことができるのではないでしょうか。

神様はこの恵みを「思いがけない出会い」を通して人々に示されました。クリスマスの聖書箇所を読むと、ザカリヤとエリサベツは思いがけない人生のタイミングでヨハネを授かることを知らされ、マリアも御使いガブリエルとの思いがけない出会いによってイエス様を身ごもることを知らされ、さらに羊飼いたちも思いがけない夜に御使いたちの賛美を聞くことになったと書かれています。彼らは驚きと戸惑いを抱きつつ、やがて救い主イエス様との出会いへと導かれていったのです。
きっと皆さんも、順風満帆な時ではなく、思いがけない人生の挫折や予期せぬ病を通してイエス様と出会われたのではないでしょうか。言い換えるなら、「思いがけない出会いのただ中に主はおられる」のです。
神様は私の人生においても同じように働かれました。それは今から4年前の12月、余命3か月の末期がんを患ったままホームレスとなっていた難民申請中のマイさん(カメルーン出身)との出会いでした。彼女は、難民認定制度の狭間に置かれ公的なセーフティーネットがない状態で苦しんでいたのです。最終的に、都内にあるカトリック系の病院が無償で受け入れてくださり、彼女は、そこで静かに息を引き取りました。この衝撃的な出会いは、私の人生を大きく変えることになりました。
その後、私は仲間と共にNPO法人難民医療支援会プレシオンを立ち上げ、難民や難民申請者の医療アクセスを改善する活動を始めました。この活動はイエス様が「あなたも行って、同じようにしなさい」(ルカによる福音書10章37節)と言われたように、傷つき倒れる人々の隣人(ギリシャ語でプレシオン)になることを目的としています。
私は、この活動を通して、イエス様の愛と憐れみを強く感じることがあります。ぜんそくの発作が出ても薬を買えず苦しむ人、乳がんを患っても病院に行くことができず、不安の中で祈り続けている人、そんな彼らの痛みと涙に触れる時、そこにイエス様が共におられると感じるのです。それはまさに「最も小さい者たちのうちにおられる主」(マタイの福音書25章40節)に出会う経験なのかもしれません。
クリスマスには「思いがけない出会いのただ中に主がおられる」というメッセージが込められています。神様は、誰も注目しない名もなき人々を選び、予想もつかない出来事を通して「私はここにいる。あなたと共にいるよ」とその存在を示してくださったのです。あなたの人生においても「ああ、あの時、イエス様が私の心に触れてくださったな」という体験があるのではないでしょうか。
イエス様は今も、思いがけない出会いを通して、静かに、私たちにその愛を現そうとされているのです。このクリスマスの時、社会の片隅で痛みを抱える方々のことを思いつつ、私たちの心が「思いがけない出会い」に開かれていくようお祈りいたします。
12月12日 4:26 PM
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