「平時から必要なワークリーダー養成」市來氏 全キ災第12回全体会合で

 キリスト全国災害ネット(全キ災)=北野献慈世話人代表=主催の第12回全体会合(10月27、28日、千葉県・山崎製パン総合クリエイションセンター)2日目のセッションⅣでは、市來雅伸氏(九州キリスト災害支援センター本部長)が「ワークリーダーの養成」をテーマに話した。

能登の被災者に寄り添う写真を見せながら、ワークリーダーの役割を説明する市來氏

 市來氏は、災害支援現場の「人」としては、コーディネーター、ワークリーダー、事務スタッフ、ボランティアなどがいるが、「この中でいちばん必要なのはワークリーダーだと言いたい」と語る。理由は以下の通り。「コーディネータ、事務スタッフは遠隔で仕事をすることができる。ボランティアはきっと集まるだろう。だが、ワークリーダーは遠隔では無理。必ず現場に必要な人だ」

 30年以内にマグニチュード8、9クラスの地震発生率が70~80%(2020年1月24日時点)の南海トラフ地震を想定しながら、ワークリーダーの養成が急務であることを説明した。

(次ページで、災害支援の現状、予測、ワークリーダーの働きについて、約1000字)