アジア国際夏期学校50年 国内外の学びを若者に提供

2月22日、京都向島の愛隣館で行われた「アジア国際夏期学校 記念会」に参加してきた。

当会は、その開校から半世紀を迎え、これまでに120人の研修生をアジア各国、インド、フィリピン、ネパール、マレーシア、バングラデシュ、タイ、インドネシア、スリランカ、に送り出してきた。しかも各国に一人で行く。ほとんど海外旅行の体験もない若者が言葉も風習も違う異文化の中で長期間生活を共にする。キリスト教のネットワークと個人的なつながりを頼りに、SNSもなかった時代に。

合言葉は「100年かけて日本をかえよう」。ほとんどの国でまず直面することは戦争の傷跡だったという。目の前で母と姉を日本兵に殺された。日本人は嫌いだ。貧困の中で子どもが死んでいく。この現実の前に参加した者たちは自らを問われる。

そして国内でもセミナーを開催し、この国の在り様自体の学びを重ねてきた。北海道二風谷・沖縄・水俣・筑豊・・・。教科書では教えられなかった学びを仲間づくりをしながら自分のものにしていく。

記念会は設立当初から関わってきた小栁伸顕さん(日本基督教団隠退教師)、前島宗甫さん(元関西学院大学教授)、平田義さん(社会福祉法人イエス団理事)のシンポジウムから始まり、二部の懇親会ではアジア料理をいただきながら、ZOOMをつなげてこれまでの参加者の声を聴き合った。

小栁伸顕さん
前島宗甫さん
平田義さん

参加する前は、正直「思い出会」だろうと高をくくっていたが、話される内容は、今の、これからの、日本と世界をどうつなげていくか、という大変意義深い時間となった。

フィリピンのネグロスで、世話になった現地の車をピカピカに洗車した釜ヶ崎のこどもたちに現地の方々が号泣された話は、心を揺さぶられた。

スパイ防止法や憲法「改正」や徴兵制につながるマイナンバー制度・・・。これらの問題に対して、アジア国際夏期学校の体験の蓄積はこれから新たな出番を創り出すにちがいない。

アジア国際夏期学校を通して、若者のアジア認識はどう変わったのか。自国の自画像をどう描くようになったのか。半分の道のりの歩みの中から、新たな課題を共有する貴重な時間となった。この学校には卒業式はない。(レポート・鳥井新平=日本基督教団・近江平安教会牧師)

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