「辺野古に軍事基地造るのは罪」と川平朝清氏--第14回国家晩餐祈祷会

教派を超え、日本の国、各界の指導者や関係者のために祈る国家晩餐祈祷会(日本CBMC〔基督教実業人会〕主催)が4月25日、東京・新宿区の京王ブラザホテルで開催。財団法人沖縄協会理事、昭和女子大学名誉教授の川平朝清氏がテモテへの手紙第一2章1節から、「願い、祈り、とりなし、感謝」の題でメッセージをした。
「国家、権力について、生まれ育った台湾、学びを与えられたアメリカ、仕事の大半を過ごした沖縄で学んだ」と語る川平氏は、日本基督教団の要請で編集された『沖縄キリスト者の証言』の証言者の一人、伊江島のキリスト者阿波根昌鴻氏について紹介。「伊江島は島の約7割が基地で占領されていた。阿波根さんは非暴力、無抵抗に徹し、基地反対運動を展開した。阿波根さんは、アメリカ軍に陳情するのに①アメリカ軍に会う時は礼儀正しく挨拶すること、②耳より上に手を挙げないこと、③愛情をもって道理を尽くし、幼子を教え導く態度で話し合うこと、と3つ規定を作り、対峙されました」
「キリスト者は聖書、賛美歌も大切だが、政治、経済、歴史、哲学、法律、そのすべてを勉強しなければキリスト者の資格はない」という阿波根氏の言葉を重く受け止めていると川平氏。最後に 「沖縄の信徒として、私はあえて訴える。沖縄普天間飛行場の固定化を防ぐため、という理由で辺野古に新たな巨大軍事基地を造るのは罪、恥である。このことを権威ある方々に認識していただくよう、イエス・キリストによるとりなしと感謝をささげます」と結んだ。
続いて山北宣久氏(青山学院院長)が「日本のリーダー、世界のリーダーのため」、五十嵐義隆氏(五十嵐義隆ミニストリー代表)が「被災者の救済と原発汚染、環境汚染や大型災害から地球を守るため」、石橋秀雄氏(日本基督教団総会議長)が「アジア諸国と世界の平和、戦争回避のため」に祈祷。ジェームズ・D・ファンスタール(CBMC国際会長)、キム・チャンソン(CBMCアジア会長)、井上義朗(日本CBMC会長)の3氏は聖書に手を重ね、「日本、アメリカ、韓国の調和と協力。悔い改めと未来への祈り」のために代表祈祷した。
また、開会祈祷を池長潤氏(カトリック大阪大司教)、特別祈祷を大川従道氏(大和カルバリーチャペル主任牧師)がささげた。大川氏は賛美ゲストのコロラトゥーラソプラノ歌手・オクサーナ・ステパニュック氏の母国で、クリミアのロシア併合問題で揺れるウクライナと、大型旅客船セウォル号沈没事故で悲しみの中にある韓国のことを覚え祈った。
そのほか、イスラエル大使、ウガンダ共和国特命全権大使、CBMC国際会長などが挨拶。ベアンテ・ボーマン氏のチェロ演奏、オクサーナ氏、テノール歌手の又吉秀樹氏の賛美があった。
当日は国会議員、大使、ビジネスマン、カトリック司祭、牧師など、国内外から341人が集った。