
昨年10月に韓国ソウルで開かれた世界福音同盟(WEA)第14回総会による「ソウル宣言」の決定版が同年12月、WEAホームページで公開された。「神の御国の拡大」に感謝しつつも、権威の濫用、道徳的失敗、世俗化、生命軽視、差別、制度的な不正義、聖書の誤用などについて悔い改めた。聖霊派の成長への喜びと期待、諸教会との妥協のない協働、生命倫理、結婚、独身の在り方、性的アイデンティティーなどにも一定の見解を示す。
同じく韓国で一昨年に開かれた第四回ローザンヌ世界宣教会議の「ソウル声明」も合わせて読みたい。聖書理解、教会形成、弟子づくり、また生命観や性的アイデンティティーを含む人間観、AIなどのテクノロジー、紛争、といった問題に一定の見解を示す。「ソウル宣言」も「ソウル声明」も、世界規模の「福音派」の見解を示すと同時に、韓国ならではの文脈も色濃い。特に「ソウル宣言」には、韓国の教会の社会参与、「包括的差別禁止法」への反対姿勢などが示されている。
「福音派」の見解を示すものとして、米国クリスチャニティトゥデイ誌が1月5日に同電子版で発表した「原則宣言」も参照したい。伝統的な信仰告白の継承とともに、生命尊重、LGBTQへの姿勢、政治的態度、編集方針などに言及する。これらは米国の政治状況も反映されているとみられる。各声明の背景に注意しつつ、WEAホームペ ージで「ソウル宣言」について言うように「声明文自体は閉じられたままでも、そこから生まれる対話は開かれたままである」という認識で学び、活用したい。
写真=作者 Emil3 Photo AC
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