映画「ありがとう、トニ・エルドマン」－－ユーモアは自分の心を解放させる常備薬
自分の子どもは幸せに生きていてほしい。世の親が誰しも願うことだ。だが、幸せの価値観は、親と子では異なる場合もある。社会的ステイタスを駆け上りセレブレティな地位…
映画
映画「パトリオット・デイ」――悪に立ち向かう“唯一の武器”がもたらした市民の一致と団結
アメリカの祝日「愛国者の日」（パトリオット・デイ：4月第3月曜日）に毎年開催されるボストンマラソン（1897年）。19世紀末に始まり近代オリンピックに次いで歴…
映画「残像」――表現と思想の自由の抑圧に抗った孤高の画家の闘い
この作品がアンジェイ・ワイダ監督（1926年3月6日‐2016年10月9日）の遺作になってしまった。亡くなる前の初夏、監督は、本作について書き残している。「長…
映画「素敵な遺産相続」――elderlyな女同士でおしゃれに恋道楽
80代前半のシャーリー・マクレーンと60代後半のジェシカ・ラングが女同士の友人役で、遺産の保険金を不正に受け取り、カナリア諸島で贅沢三昧に遊び、恋の冒険を楽し…
インタビュー：イギル・ボラ監督－－ろうあ者の両親とコーダの記録映画「きらめく拍手の音」
耳が聞こえない親を持つ健聴者の人は、Children Of Deaf Adultsの頭文字を取って“CODA”（コーダ）と呼ばれる。6月10日から東京のポレポ…
映画「きらめく拍手の音」―― コーダの目で見つめたろう者と健聴者の世界のつながり
健聴者のイギル・ボラ監督は、耳が聞こえないろう者を両親に持つ“CODA”（コーダ：Children Of Deaf Adults）。やはりコーダの弟グァンヒと…
映画「光をくれた人」――人生の荒波に射す光の温もり
だれもが心の中の暗い海を照らす光を必要としている。そうした人生の荒波に射す光の温もりを美しく物語っている本作の原作『海を照らす光』（原題“THE LIGHT …
インタビュー：映画「ローマ法王になる日まで」D・ルケッティ監督
ローマ・カトリック教会の頂点に立つフランシスコ教皇の半生を描いた映画「ローマ法王になる日まで」の公開が６月３日（土）に迫り、話題になっている。イエズス会から初…
インタビュー：イヴァーノ・デ・マッテオ監督－－イタリア映画祭上映作品「はじまりの街」
第17回目の開催を迎えゴールデンウィーク恒例となったイタリア映画祭（東京：4月29日～5月6日、大阪：5月13日～14日。主催：イタリア文化会館、朝日新聞社、…
映画「パーソナル・ショッパー」－－現実と霊的世界観とのはざまに揺らぐ自己存在
ハイブランドなファッションに囲まれた現実とニューエイジな霊的世界観のはざまに揺らぐファンタスティックで見応えのあるサイコスリラー。女性の内的審美性を引き出すア…