【3人に聞く】④ 「解散命令」と信仰 キリスト教会は どう受け止めるべきか

根田恵多(福井県立大学准教授・憲法学) 「解散命令」は宗教法人法に定められた制度で、宗教法人が「法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為」をした場合に、裁判所が解散を命じることができるというものである。解散が確定すると、宗教法人格が消滅し、財産を清算する手続に入る。裁判所の選んだ「清算人」が財産を管理し、被害者への損害賠償などの債務があれば、法人の所有していた財産を処分して弁済にあてることになる。 今回、東京地裁が旧統一協会にこの解散命令を下したことには、一定の意義がある。 一つは、霊感商法などの違法行為による被害の重大さを裁判所が認めたことである、、、、、

【3人に聞く】④ 「解散命令」と信仰 信者の子らの苦悩がより深刻

豊田通信(日本基督教団小田原教会 牧師) オウム真理教に強制捜査が入った後、子どもたちが児童擁護施設等に「保護」された時のことを振り返っています。あの時、私はこう思いました、「もう安心だ、子どもたちは救われた」と。けれども、それが間違った認識だったことに、ずいぶん後になって気付きました。 確かに子どもたちは、身体的な安全が保障される環境に迎えられました。しかし、子どもたちの心は、オウム真理教が空想した世界の中になおも生きていたのです。その子どもちは、社会全体が敵になり自分を拒絶しているように感じてしまう世界に突然放り出されました。どんなに不安だったでしょうか。混乱したでしょうか。怒りや理不尽さを感じたことでしょうか、、、、、

砂浜は〝壁のない教会〟「Wave of Grace」

左手に江の島を望む鵠沼海岸で、冬のある日 藤沢市の鵠沼(くげぬま)海岸で、「Wave of Grace」という働きが続けられている。始めたのは矢部昭仁さん(ア…

【地域特集】神奈川

文化や歴史などの特色と、クリスチャンとの関わりを取り上げる、地域特集。今回は神奈川県。 外国文化の上陸地点であった横浜港を擁し、キリスト教の歴史も長い。外国人…