【2・11特集】神に逆らうこの世の力と戦う 関伸子=カンバーランド長老キリスト教会 東小金井教会牧師、NCC靖国神社問題委員会委員長

伊勢神宮は靖国神社と共に、かつて日本が犯した侵略戦争と植民地支配推進の精神的支柱としての役割を果たしました。また当時帝国政府は、政府と特別な関係があるものとして伊勢神宮を国家管理下に置き、天照大神(あまてらすおおみかみ)への参拝を全市民に強要させました。そのような伊勢神宮に首相が参拝することは、国家神道体制や武力による戦争抑止力を遺(のこ)そうしようとするある種の意図を想い起こさせます、、、、、

【2・11特集】SNS社会に生きる信仰者として 辻幸宏=日本キリスト改革派教会 大宮教会牧師

「日本で戦争は起こるはずがない」、「日本で信教の自由が侵されることはない」と思い込んでいませんか? しかし、社会状況は突然変化することがあります。ナチス・ドイツの時代に牧師をしていたニーメラーは、戦後、次のように語っています。ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから、、、、、 戦後80年を迎える2025年、戦中の日本と教会の歴史を覚え、次世代に伝えることは急務だ。世代交代によって、戦中教会の信教の自由が脅かされたこと、国家神道により政教分離に深刻なダメージを与えたこと、などが忘却されかねない。一方、現代の国際情勢、政治・社会状況の中で、信教の自由、政教分離が別の形で脅かされる危険がある。歴史的な経験を現代の教会の課題として、どのように共有できるか。様々な角度から3人に聞いた。