気を落とさず 絶えず祈れ——横田早紀江さんを囲む祈り会10年

 横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから33年、「横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会」(横田早紀江さんを囲む祈り会、全国ブルーリボンの祈り会主催)が10月21日、東京・渋谷区渋谷の日基教団・渋谷教会で開催。早紀江さんが証しを、藤村和義氏(同教会牧師)がメッセージをした。
 早紀江さんは、「この季節(めぐみさんが拉致された11月)が近づくと落ち込んでしまいますが、それでも一生懸命頑張っています。あまりに長すぎて、本当に滅入ることが多い中、神様はいつも『弱り果ててはならない』と励ましてくださいます」と心中を語る。
 今年7月、長野県・軽井沢で、大韓航空機爆破事件実行犯の元北朝鮮工作員、金賢姫さんとの思いがけない出会いについてもふれた。「1日だけでしたが、いろんな話をすることができました。金賢姫さんは『北朝鮮は、〝神〟である金成日の命令を、死を覚悟で実行しないといけない。その命令に背いたら死。私も命令に従って(大韓航空機爆破という)大変なことをしてしまった。でもそれをしなければ、今頃、生きていなかった』と語っていました」
 また、「自分の力ではとても立っていられないような時でも、皆様の支えがあって10年間も祈り会を続けて来られた。考えられないような事態の中でも、いろんな方々が救出を願い祈ってくださった」と感謝を述べ、「『苦しみのうちから、私は主を呼び求めた。主は、私に答えて私を広い所に置かれた。主は私の味方。私は恐れない。…主に身を避けることは、人に信頼するよりもよい』(詩篇118篇5〜8)の御言葉が与えられて今日まで来られました。まだまだ苦しいことがあるでしょうが、神様を信じ闘い続けていきたい」と決意を述べた。
 藤村氏は「ルカ18章1節には『気を落とさずに絶えず祈らなければならない』(新共同訳)、口語訳では『失望せずに常に祈るべき』と書いてある。私たちにこのことが命じられている」と語った。
 また、Ⅰ列王記18章では、エリヤがバアルの預言者と対決した時の祈りは1度で済んだが、「雨を降らしてください」と祈った時は7度祈りを繰り返したという記事を例に挙げ、こう語った。「私たちだったら4回ぐらいでギブアップしてしまう。だがエリヤは必死だった。7回目にやっと手ほどの雲が見え、やがて大雨になった。エリヤのように、またイエス様が教えてくださったように、私たちも忍耐をもって祈り続けよう」
 最後に「神様、なかなか手ほどの雲が見えませんが気落ちせずに祈り続けますので、あなたが私たちの祈りを聞いてくださり、元気なめぐみさんの姿を見ることができるようにしてください」と祈った。
 その後、参加者が二人一組になり、①新内閣が北朝鮮の本質を見誤らない外交を展開できるように、②拉致された人々の現在の的確な情報が得られ、③安全が守られて一日も早く帰国できるように、④高齢となってきた家族会の方々の健康が守られるように、⑤このために、日本の教会、全世界のキリスト者が一致して祈れるように、と祈り合った。
 その他、西岡力氏(東京基督教大学教授)が、北朝鮮の最近の動向について語った。
【中田 朗】