ネット解禁初の選挙戦 クリスチャン候補はこう戦い、訴えた--藤田幸久、牧山弘恵、羽田雄一郎候補ら当選

インターネットによる選挙運動解禁後初の選挙となった第23回参院選。クリスチャンでは選挙区の茨城から藤田幸久(民主)、神奈川から牧山弘恵(民主、カトリック)、長野から羽田雄一郎(民主)、埼玉から川上康正(社民)、比例区から瀬戸健一郎(維新)、ツルネン・マルテイ(民主)の各氏が立候補。自民党圧勝の中、藤田、牧山、羽田の3氏が当選し、瀬戸、川上、ツルネンの3氏は落選した。
各立候補者は公式ウェブサイト(WS)に動画をアップし政策目標をアピールしたり、フェイスブック(FB)やtwitterなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)で発信するなど、ネットを活用した選挙運動を展開した。
2選を果たした藤田氏はWSで、「被災県茨城に、子育て世代やお年寄りに、働く人々に、農林水産業に、地球に、ふるさとに、笑顔を取り戻す」という政策目標をアピールし街頭演説の動画をアップ。街頭演説では安倍政権への対決姿勢を鮮明にし、「日本は平和憲法を持っているということで国際的な評価が高い。安倍政権は国民主権よりは国家主権、基本的人権よりは国家権力、平和主義よりは圧力といった政治に見える。日本国憲法の基本である国民主権、基本的人権、平和主義を、誇りをもって進めようではありませんか」と訴えた。
同じく2選を果たした牧山氏は、WSで動画をアップし、「子どもを、暮らしを、健康を、神奈川を、いのちを、守ります」とアピール。特に7歳、9歳の子どもを育てる母親の立場から、「子どもを安心して産み、育てる環境をつくる」と強調した。FBやtwitterで街頭演説のスケジュール予定、街頭演説の写真などを随時アップしコメントを投稿するなど、SNSもフルに活用。その奮闘ぶりがうかがえた。
4選を果たした羽田氏はWSで「原点からの挑戦。その原点は『国民の生活』です」と決意を表明。アベノミクスは、地方や中小零細企業を切り捨てた上で大きな組織、大企業、大都市を前面に押し立てた、偏った経済政策だと批判し、「年金制度改革、安定した医療保障制度改革を柱としたすべての世代を支援する社会制度の抜本改革を推進する。暮らしを、信州を元気にする」と公約した。FBでは、県内を飛び回って演説する写真を随時アップ。次の演説会場に向かって走る姿に懸命さが伝わった。
瀬戸氏はWSに動画サイトYouTube「瀬戸健一郎チャンネル」をアップ。街頭演説で語った政策目標を編集したもので、「道州制導入で地方自治を、外交を変える。首相公選制を導入し、一院制にして日本の政治を変える。この国の仕組みを変えていく。そんな仕事を私にさせてほしい」と訴えた。「雷雨の中でも街頭演説やるぞ! せと健」など、遊説中もtwitterで発信し続けた。
キリスト者政治連盟常任委員、日本キリスト教協議会(NCC)平和核問題委書記も務める参院選初出馬の川上氏は、YouTubeで政治信条を発信。「日本国憲法はわが国の基礎。この平和憲法を生かし、平和主義、民主主義をもっとすばらしくしていく。クリスチャンとして小さき者の声に耳を傾け、しっかり政策に生かしていきたい」と述べた。
3期目に挑戦したツルネン氏は、街頭演説とWSで「原発ゼロ社会の実現」「有機農業と食の安全・循環」「発想力を伸ばす参加型教育」「国会改革 未来委員会」の4つの政策を訴えた。
【中田 朗】