「生きて再会」祈る 横田さんを囲む緊急拡大祈祷会

北朝鮮が昨年7月、設置した特別調査委員会は拉致被害者の調査報告を遅らせている。拉致被害者家族も高齢化し、早期の解決が求められる。そのような中「横田早紀江さんを囲む緊急拡大祈祷会」が5月21日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで開かれた。
1977年に、娘めぐみさんを北朝鮮に拉致された早紀江さんは、めぐみさんが北朝鮮で生きている、といういくつかの情報があると明かし、めぐみさんが失踪した直後から今までの日々を、支えになった聖書の言葉を引用しながら振り返った。特に昨年、孫のキム・ウンギョンさんとモンゴルで面会した際の感情の揺れを詳しく語った。
北朝鮮との交渉は進まない。「最近は政府に対しても、『信じたいので、信じられるように本気でやってください』と強く言っています」と焦る気持ちものぞかせた。
4月に『横田めぐみさんたちを取り戻すのは今しかない』(PHP研究所)を出版した西岡力さん(「救う会」会長、東京基督教大学教授)は状況報告をした。4月2日に、北朝鮮は「政府間対話ができなくなっている」と述べ、3日に安倍晋三首相は、「拉致問題の解決がない限り、北朝鮮は未来を描くことは困難だ」と言及した、という緊迫した状況がある。しかし西岡さんは「膠着しているように見えるが、実は水面下の激しい交渉は続いている」と言う。
自民党では7月までに北朝鮮に対するより強い制裁を発動するよう検討していると明かし、「7月までには北朝鮮から何らかの動きがあるはずだ。緊迫した状況の中で、めぐみさんの身の安全が守られるように祈りたい」と呼びかけた。
5月には、『いのちの授業~横田めぐみさんが教えてくれたこと~』(いのちのことば社)が出版された。めぐみさんの失踪時と同じ年代の中学生へ向けた「いのちの授業」の取り組みがまとめられている。講演、質疑や交流の様子、生徒達からの応答の作文、詩などからなる。【高橋良知】S0833096