【新連載 初回無料公開】教会の元気を取り戻す マネジメントの知恵 島田恒

 

右下は島田さんの似顔絵 

第1回 「マネジメントって何だ」

読者の皆さま今日は! 「マネジメント(経営)」って教会ではなじみが薄い、もっと言えば抵抗感すら感じられる知恵に1年間連載でチャレンジする試みです。日本では数少ないこの種の著書、山崎龍一『教会実務を神学する』坂本雄三郎『教会役員』などに少し先立ち私は『教会のマネジメント』を濱野道雄先生との共著で出版しました。ボクの著書でも『NPOという生き方』『非営利組織のマネジメント』などは万冊の単位で売れたのですが『教会のマネジメント』となるとサッパリ(笑)。受け入れられる土壌はまだまだです。


 私は大学卒業後繊維・化学会社に就職、いい会社だったのですが、思うところがあって営業部長を最後に独立しコンサル業を開始、そして経営学を深めて教職の道も開け研究・教育・実践の歩みを始めました。いわば「人生二毛作」、さまざまな方に助けられながらの歩みでもありました。


 わが家はもともと浄土真宗の家系、私がクリスチャン第一世代(父が亡くなる前クリスチャンになりましたが)です。戦後小さいころ、食べるものにこと欠いた世代です。クリスマスを間近に控えたある日、「クリスマスに教会へ行けばチョコレートが貰える!」という大変なニュースが飛び込んできました。

当時チョコレートなんて手の届かない高嶺の花、その魅力で行ったことの無い近所の教会にクリスマスを待って出かけました。マリアやヨセフはいつも教会学校に通っている子供の役割、ポット出の自分に割り付けられた役はセリフのない羊飼い、頭に白いターバンを巻いて座っているだけ。しかし教会は親切、そんなチョコレート目当てのボクにも、主役と同じチョコレートが与えられました。チョコレートをもらえばそれまで、一回だけの教会学校でした。

しかしそれが心に刻まれていたのかもしれません。大きくなって人生に問題を持つようになって、教会に引き寄せられたのでした。私は、言うならばチョコレートクリスチャンといってもいいのかもしれません(笑)。

組織が変われば、自分も社会も変わる

 私は日本キリスト教団の信徒ですが、日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)、YMCA、クリスチャンアカデミー、淀川キリスト教病院等で役割を与えられ(ほとんどはボランティア)、カトリック・NCC・JEAの皆さまとご一緒に仕事を進め、違いはあっても「主イエスが救い主」という共通点に立って違和感なく協力してきました。


 現在も、地元で全市内10教会の協働や神戸バイブルハウス(教派を超えて宣教を試み、聖書図書館を常設するわが国唯一の組織)にも関わらせていただいています。いわゆる福音系の組織ではワールドビジョンの長年の会員、いのちのことば社から多くの著作を刊行しておられる柏木哲夫先生とは淀川キリスト教病院・ホスピス財団でのお付き合いをご一緒した友人(エライ人ですが…)です。

 利潤最大化を狙う企業、独自の目的(ミッション、使命)の達成を目指す非営利組織(教会もその一員)、マネジメントは経営と訳され企業経営者に結び付き(現実にも企業経営において鍛えられ発展してきた)、お金儲けの手法、教会の営みとは筋違いのもの、と理解され、「教会はお金儲けとは違う。マネジメントを取り入れるなんて筋違い」という感覚、『教会のマネジメント』なんてお呼びでないという現実があります。


 確かに目指す目的は全く違います。ただどちらも目的をもって運営される組織、ヒト・モノ・カネの働きを有効にして目的を達成していくことには何ら変わりはありません。社会や地域の変わりゆく現状をしっかり観察して、そこに届くように教会の働きや魅力を拡大していくこと、教会員が義務ではなく喜んでその働きに参加すること、教会に居場所としてのコミュニティーがあること、これらを現実に強力なものにしていく知恵はマネジメントの一部です。「何気なく」を超えて、われわれに与えられた知恵として用い、教会のため・社会のため、ひるがえって自分自身のよろこびや人生の手応えのためマネジメントを学んでいきたいと希望いたします。


 たとえ立派そうなことを書けたとしても、読者の皆様が理解し共感し行動に移られることなしには何の役にもなりません。その意味で、感想・反論・意見等あれば編集部宛にお寄せください。1年間よろしくお願いしま~す。

《考えてみよう!》

▽あなたの教会では「マネジメント」に対して抵抗感はありませんか。
 あなた自身はどうお感じになっていますか。
 あなたの教会では実際によいマネジメントが行われていると思いますか。

問い合わせ先Mail cs-edit(@)wlpm.or.jp ※(@)を@に、タイトルに「マネジメント連載感想」

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