「日本ケズィックコンベンション」(同東京委員会主催)の第62回が2月21日から23日まで、東京・新宿区の淀橋教会で開催された。対面のみでの開催は2020年以来、3年ぶり。

バイブルリーディング講師にイアン・コフィ氏(ムーアランドカレッジ神学校元副校長)、聖会講師にデビッド・オルフォード氏(オルフォード・ミニストリーズ・インターナショナル理事長)。

神に忠実に仕える時、幸福感じる

2月21日のバイブル・リーディングⅠでは、イアン・コフィ氏がエレミヤ書1章1~19節から「神の召しへの完全な明け渡し」と題してメッセージ。「エレミヤは、難しい時代に神からの召しを受け、人々が聞くのが難しいメッセージを語り、不当な評価も受けていた。涙の預言者とも言われる。『私は一日中笑いものとなり、皆が私を嘲ります』(20・7)ともある。彼の生涯は何と困難だったことか。彼はこのような状況の中、常に勇気をもって忠実に神に仕えるという生き方をした」
「神は『あなたを胎内に形造る前から』(1・5)預言者として定めた、とエレミヤに語っている。しかし、彼は『私はまだ若くて、どう語ってよいか分かりません』(6節)と言う。主の働き人として仕えていく時に、自分に必要な経験も知恵もないと考えていた。だが、主は『まだ若い、と言うな』(7節)と語られ、その後に、『あなたを遣わす』『わたしのことばをあなたの口に与える』『あなたとともにいる』『あなたを救い出す』(7~9節)と言われる。彼は自分は若いからできないと思っていたが、神様は心配するな、私がケアをする、あなたが必要とするものは私が備える、あなたの安全は私の中にある、と語られる」
「エレミヤから何を学べるか。それは一人ひとりが神様の召命に応答しなければならないということだ。私たちはいつでも、神様に忠実に仕えることが求められている。神様も決して私たちを残酷に扱われる方ではなく、愛をもってケアしてくださる。私たちが本当に幸福を感じられる時は、神様に忠実に仕えている時だ。そこが、私たちにとって最も安全な場所だ」と語った。

“イエスに従順”が生きる目的

聖会Ⅰでは、デビッド・オルフォード氏が、Ⅰペテロ1章14~25節から「神の聖なる民として何を第一にするか」と題してメッセージ。「ペテロは、神様の子どもとして『従順な子ども』(14節)、『聖なる者』(15節)になりなさい、と語りかけている。ホーリネス(聖さ)は、生活のすべてにおいて、イエス・キリストに従順であること。それが私たちの生きる目的だ。私たちはもう一度、自分の心を探っていただきたい。神様に従っていない部分はないか、汚れた部分はないか、神様はいろいろな形で語りかけ、引き上げ、慰めてくださる」
「私たちは『傷もなく汚れもない子羊のようなキリストの、尊い血』(19節)によって贖われ、買い取られた。だから、私たちの生涯には価値があり、神様から与えられた新しい生涯を生きている。この方は良いお方であり、完全であり、私たちのためにすべてのことをしてくださった。この方と共に生きていってほしい」と語った。

2023年03月19日号掲載記事)