「あの時に教会は何をしていたのか?」
9月1日に関東大震災から100年を迎える。10万人を超える死亡・行方不明者を生んだ震災後の混乱の中で、6千人以上の朝鮮人と700人以上の中国人の虐殺(ジェノサイド)が起きたことも注目され、各地でその検証や記念集会などが実施されている。

キリスト教会においても、「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者100年キリスト者追悼集会」が9月3日午後4時から、東京・新宿区の在日大韓基督教会東京教会で開かれる(インターネット配信あり。ncc-j.org)。

日本キリスト教協議会、在日大韓基督教会、日本カトリック正義と平和協議会、などからなる同集会実行委員会は、事前に4回の学習会を開催した。流言蜚語(りゅうげん ひご)による民衆の行動だけではなく、警察や軍隊が虐殺の主体となったこと、震災以前から朝鮮人への侮蔑的な風潮があったこと、行政の隠ぺい体質などの社会的背景を明らかにした。

一方同実行委員会は、「侮蔑の風潮、虐殺が繰り返される中で、教会はどのような立場に立っていたか。虐殺から逃げた人をかくまった寺院の例が報告されるが、教会の例が聞かれない」と問題視し、反省を込めて教会の立ち位置を問い直す集会にしたいと勧める。

 

 【関連諸集会】

9月1日前後にはキリスト教会も協力して、様々な記念集会が開かれる。

▽関東大震災『朝鮮人・中国人虐殺』 原史料・パネル展

=8月31日午後1時~。東京・文京区の文京区民センターで。

▽「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会」

=8月31日午後6時15分~。東京・文京区の文教シビックホールで。千円。遺族挨拶、特別報告、ピアノ演奏・崔善愛ほか。要申込。

▽国会前キャンドル集会

=9月2日午後7時~。千代田区の国会議事堂正門前で。

▽国際交流シンポジウム=

3日午後5時30分~。神奈川・川崎市の在日大韓基督教会川崎教会で。要申込。各集会詳細はURL100nen-jikkoui.blogspot.com

 

関連記事

「関東大震災朝鮮人虐殺・その時教会は」―信州夏期宣教講座エクステンション

 

□―――――――――――――――――――――――――□
【お知らせ】★週刊「クリスチャン新聞」がリニューアルしました!!★

☆新たな装い 今求められる情報を伝道牧会の最前線へ
☆紙面レイアウトを刷新 文字が大きく読みやすく
☆独自取材による特集企画で教会が今直面している重要テーマを深く掘り下げる特集企画
☆教会の現場の必要に応じた新連載が続々スタート

□―――――――――――――――――――――――――□

★「クリスチャン新聞WEB版 https://クリスチャン新聞.com/csdb/」(有料)では、
1967年創刊号からの週刊「クリスチャン新聞」を閲覧、全文検索(1998年以降)できます。